作成日
:2021.03.10
2022.04.20 12:27
ビットコイン(Bitcoin)関連テクノロジーおよびソリューションを提供するNYDIGは、複数の企業から合計2億ドルの資金を調達することに成功したと発表した。
今回、NYDIGは大手投資銀行のモルガンスタンレーや著名な投資家であるジョージ・ソロス氏が立ち上げたSoros Fund Managementに加え、Stone Ridge Holdings Group、New York Life、MassMutual、FS Investments、Bessemer Venture Partners、FinTech Collectiveなどの企業から出資を受けたという。NYDIGの共同創設者兼CEOであるRobert Gutmann氏は、これらの企業は長年にわたって同社との関係性を構築してきたと述べ、投資家以上のパートナーとして信頼できる存在であることを強調した。また、Gutmann氏はこれらの企業と共に投資管理や保険、銀行、クリーンエネルギー、慈善分野にまたがるビットコイン関連の戦略的イニシアチブを立ち上げると言及している。
NYDIGは昨年12月、老舗保険会社であるMassMutualが1億ドル相当のビットコインを購入することを後押ししており、同社が仮想通貨市場に参入するきっかけになったと言われている。それと同時にNYDIGは、MassMutualに500万ドル相当の自社株を譲渡し、ウォール街で主要な企業とつながりを強めている。Gutmann氏によると、NYDIGは2021年末までに250億ドル以上のビットコインを管理している可能性があるという。
Gutmann氏はこれら企業と協力して仮想通貨関連サービスを拡大する意向を示しているが、NYDIGはどのような動きに出るのか、今後も同社の動向を見守っていきたい。
release date 2021.03.10
出典元:
ニュースコメント
機関投資家の市場参入が仮想通貨価格の更なる上昇を後押し
今年に入ってからビットコイン価格は5万8,000ドル超えて史上最高値を更新するなど、破竹の勢いで上昇を続けている。これを受け、機関投資家の仮想通貨市場に対する関心が高まっており、先日は米大手投資銀行のゴールドマンサックスが仮想通貨デスクを再開する可能性があることが報じられた。その他、金融分野の主要企業としては、大手クレジットカード会社であるmastercardが仮想通貨決済を2021年中に導入すると発表している。このような背景から仮想通貨市場には機関投資家の資金が流入しており、結果的に仮想通貨価格の更なる上昇を後押ししているようだ。今回、NYDIGが大規模な資金調達に成功した事実も、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)価格を押し上げる要因のひとつとなっているようだが、仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。
作成日
:2021.03.10
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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