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シカゴ・ボード・オプション、チャイエックスアジアを買収

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update 2022.04.20 12:27
シカゴ・ボード・オプション、チャイエックスアジアを買収

update 2022.04.20 12:27

日本とオーストラリア市場に進出

世界最大のデリバティブ取引所であるシカゴ・ボード・オプション(Cboe Global Markets, Inc., 本社:400 South LaSalle Street Chicago, IL 60605[1])【以下、CBOEと称す】は3月24日、日本とオーストラリアで株式取引システムを運営するChi-X Asia Pacific Holdings, Ltd.(本社:Room 1105-1106, 12th Floor Reception, 133 Wai Yip Street, Kwun Tong, Kowloon, Hong Kong[2])【以下、チャイエックス・アジアと称す】を買収することを発表した。[3]

CBOEは、Chi-X Japan【以下、チャイエックス・ジャパン】とChi-X Australia【以下、チャイエックス・オーストラリア】を傘下に持つチャイエックス・アジアの株式を、米国を拠点とする投資会社のJ.C. Flowers & Co. LLC(JCフラワーズ)より買い取るとのことだ。現在は規制当局からの承認待ちの状態ではあるが、CBOEは2021年第2四半期もしくは第3四半期に買収手続きが完了する見通しだという。

チャイエックス・ジャパンは、日本で唯一、特定の証券会社に属さず中立的な立場からPTS(私設取引システム)を運営している。2020年10月、東京証券取引所でシステム障害が発生したことを受け、PTSの活用機運が高まっている状況だ。また、チャイエックス・オーストラリアは、同国で第2位の市場シェアを握る証券取引所として高いプレゼンスを誇っている。

先物やオプション分野に強みを持つCBOEはEuroCCPを買収するなど、M&A(企業の合併・買収)を通じて業容拡大を図っている。今回、CBOEはチャイエックス・アジアの買収を機に、独自性のある商品・サービスの提供を通じてアジア・パシフィック地域でのグローバル株式事業の拡大を推進する他、市場データの取得にも繋げていく方針だ。

CBOEがチャイエックス・アジアを傘下に収めた後、アジア・パシフィック地域での業容拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか注目したい。

release date 2021.03.29

ニュースコメント

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日豪市場向けサービスを強化するグローバル金融プレーヤー


アジア・パシフィック地域の有力市場である日本とオーストラリアでは、多くの金融サービスプロバイダーが市場開拓を試みている。例えば2020年6月、Eurex Clearing(ユーレックス・クリアリング)が日本で初めて金利スワップ取引の清算を行ったほか、同年8月にはレボリュートがオーストラリアでサービス提供を開始している。海外FXブローカーの動向に目を転じると、Forex Traders Summitドバイのスポンサーに就任したExnessが、2020年3月より日本人顧客向けサービスを再開している。同社の公式サイトは完全日本語対応となっており、日本語サポートも充実しているという。また、安定したトレード環境や仮想通貨(暗号資産)の取引専用口座を提供するBigBossがボブサップと提携し、プロモーション活動を積極化している。尚、BigBoss(ビッグボス)は当社(FXplus)サイト経由で新規口座を開設した方に、5,000円のボーナスを付与するタイアップキャンペーンを展開している。日本及びオーストラリア市場において、多くの海外FXブローカーが画期的なソリューションを提供することで、両国の金融市場が更に活性化することに期待したい。


Date

作成日

2021.03.29

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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