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ユーレックス、3月22日付でKOSPI200先物を上場

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update 2022.04.20 12:27
ユーレックス、3月22日付でKOSPI200先物を上場

update 2022.04.20 12:27

韓国市場へのアクセス性向上を模索

ドイツ取引所(本社:60485 Frankfurt/Main[1])傘下のデリバティブ取引所であるEurex Exchange【以下、ユーレックスと称す】は、韓国証券取引所(Korea Exchange)【以下、KRXと称す】との提携関係を強化し、3月22日より韓国総合株価指数【以下、KOSPIと称す】200の先物商品であるKOSPI200先物を上場させる計画であることを発表した。[2]

ユーレックスは市場の整合性や安全性を確保して顧客提供価値の最大化を図るべく、顧客や規制当局及び主要ステークホルダーと協働しているという。今回、同社がKOSPI200先物の取り扱いを開始することで、グローバル投資家に対し、KRXの取引時間外においても同国市場へのアクセスを提供できるようになるとのことだ。また、既に取り扱っているKOSPI関連商品と同様に、KOSPI200先物に関しても日々値洗いを行いKRXとポジション価値を同一にすることで、完全な代替性の確保を図るという。

ユーレックスでは、KOSPI200オプションとKOSPI200ミニ先物のオーバーナイト取引サービスを、それぞれ2010年、2016年から開始している。中でも、KOSPI200オプションに関しては、取引所に上場する指数連動型商品としては世界でトップ4に入る取引量を誇る。同社がこれら商品を単一プラットフォーム上で提供することで、ヘッジング機能や韓国デリバティブ市場へのエクスポージャーを高められるという。

新商品の取り扱い開始に際し、ユーレックスのCEOを務めるMichael Peters氏とKRXの会長兼CEOを務めるSohn Byungdoo氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

新たにKOSPI200先物の取り扱いを開始することにより、我々は独自性の高いトレーディング及びヘッジング機能を提供できるようになります。市場参加者はオペレーション面に加え、証拠金効率の改善というメリットを享受できるでしょう。同商品をラインナップに加えたことは、KRXと良好な関係性を築く我が社にとって合理的な選択と言えます。

Michael Peters, CEO of Eurex - より引用

ユーレックスがKOSPI200先物を上場させることにより、市場参加者に対して絶え間なく韓国市場へのアクセスを提供できるようになります。新たな商品の提供が同国デリバティブ市場の魅力を高めると共に、我が社とユーレックスの10年に及ぶパートナーシップの強化に繋がると確信しております。

Sohn Byungdoo, Chairman and CEO of KRX - より引用

ユーレックスはKRXとのパートナーシップを活用し、利便性の向上を図ることで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2021.03.18

ニュースコメント

comment

グローバル商品の取り扱いを拡充する各国取引所


韓国の代表的な株価指数であるKOSPI200は、KRXに上場する主要200銘柄で構成されている。ユーレックスにとっては、グローバル株式関連の商品ラインナップを拡充することで、更なる取引の活性化を期待できる。また、ユーレックスは引き続きKRXとのパートナーシップの強化を図り、新たなFX関連商品の提供に向けて協働を進めていくという。他方で、顧客リーチの拡大を目指す各国取引所が、グローバル金融商品の取り扱いを強化している状況だ。例えば、CMEが日本の電力・LNG先物の上場を発表した他、SGXがCDBのオンショア債券を上場している。更に、ICEフューチャーズ・アブダビがCTFCよりFBOT承認を取得し、米国を拠点とする投資家向けにマーバン原油(Murban Crude Oil)を原資産とする先物取引サービスを3月29日にローンチする計画だ。世界各国の取引所が顧客ニーズにマッチした革新的な商品・ソリューションを提供することで、グローバル金融市場が更に活性化することを期待したい。


Date

作成日

2021.03.18

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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