Select Language

ビットコイン価格、5万3,000ドル台に復帰

ビットコイン価格、5万3,000ドル台に復帰

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
ビットコイン価格、5万3,000ドル台に復帰

update 2022.04.20 12:27

史上最高値を目指して上昇に転じる

3月9日、ビットコイン価格(BTC/USD)は5万3,000ドル台に復帰し、史上最高値の5万8,000ドル付近を目指して上昇を開始した。[1]

先月末、ビットコイン価格は過去3週間の最安値を記録するなど低迷していたが、5万ドルラインの支持線を背後に再び上昇に転じている。現在、50日出来高加重移動平均線(Volume-Weighted Moving Average)が上昇傾向にあることから、ビットコイン価格が次なる抵抗線となる5万4,000ドルラインをブレイクアウトして史上最高値を目指すとの期待が高まっているようだ。Crypto Finance AGのPatrick Heusser氏によると、その他テクニカル分析でもポジティブな要素が出揃っており、一目均衡表などもビットコイン価格の上昇を示唆しているという。

ここ数週間、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)【以下、FRBと称す】が金融引き締めを行なったことを背景に、株式や仮想通貨(暗号資産)市場ではリスクオフの流れが生じて売り優勢の状況が続いていた。しかしながら過去数日間、米国債利回りや米ドルインデックスが上昇しているにもかかわらず、ビットコイン価格は強気な値動きを見せている。これに関してStack FundsのMatthew Dibb氏は、市場の相関関係が徐々に解消されていると述べた。

一方、一部アナリストは債券および米ドルの動きが仮想通貨市場に飛び火する可能性があると警告している。直近では、今月中旬に開催されるFRBの政策会議でジェローム・パウエル議長が米国債利回りに対してどのような見解を示すかに注目が集まっており、場合によっては仮想通貨市場のボラティリティ拡大を招く可能性があるという。このような状況下で、Heusser氏はビットコインの売り注文が積み上がっている事実に触れ、大規模なドローダウンの発生を懸念していると言及した。同氏は4万7,000ドルラインが強力な抵抗線になると主張しており、ビットコイン価格がそれを下回る可能性は低いと予想している。

今年に入ってから、仮想通貨取引サービスを拡充しているロビンフッドが600万人のユーザー獲得に成功するなど、仮想通貨市場へのアクセスが拡大している様子がうかがえる。機関投資家による需要の高まりを受け、ビットコイン価格が6万ドルを突破する可能性も出てきているだけに、今後も同仮想通貨の値動きを見守っていきたい。

release date 2021.03.11

ニュースコメント

comment

ビットコインを独占する大口投資家


仮想通貨市場ではビットコインの供給不足が顕著化しており、クジラと呼ばれる大口投資家の影響力が強まっている。暗号取引トラッカーのWhale Alertによると、今月9日に合計5つのウォレットアドレスから10億2,000万ドル相当の1万8,500BTCが移動されたことが確認されるなど、仮想通貨取引所からのビットコイン流出が加速しているという。このような大口投資家の行動はビットコイン価格の上昇にも貢献しているが、同時に流動性リスクを高める結果を招いているようだ。現に先月末にビットコイン価格は1万ドル以上の暴落を記録するなど、安定性を欠いた値動きを見せており、仮想通貨市場に混乱をもたらしている。一部の大口投資家による独占が継続すれば、サトシ・ナカモト(ビットコインの考案者とされる人物)氏が描いたビットコイン普及の夢も遠ざかることになるが、同仮想通貨を取り巻く環境はどのように変化していくのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.03.11

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?使ってみて分かった実力

2025年1月から本格的にサービスを開始したFXONでは、BTCUSDが大幅ダウンしています。その数値は12.9pipsと、Exnessのようなスプレッドが優秀な業者と比べても業界最安水準です。本記事では、FXONのスプレッドが本当に狭いのかを他社と比較、どれだけお得に取引できるのか検証してみました。
update2025.08.22 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン

海外FX業者のFXONが口座開設ボーナスタイアップキャンペーンを開催中です。新規口座を開設すると15,000円分のボーナスを受け取れます。
update2025.08.26 19:00

日本円ステーブルコインJPYCが発行へ!海外FXの入出金に活用できるか

2025年8月、金融庁が日本円ステーブルコインJPYCを承認しました。海外FXユーザーの中には、海外FXの入出金にJPYCを活用できるのでは?と期待している方もいるのではないでしょうか。本記事では、海外FX入出金でのJPYCの活用例や今後の展望などを考察します。
update2025.08.28 19:00

ExnessがIB報酬を改定!収益が減少するIBパートナーは?

海外FX業者のExnessが、スタンダード・セント・プロ口座のIB報酬の算定方法を改定しました。具体的な計算例を交えながら、どのようなケースで報酬が減少し、どんなケースで増加するのかご紹介します。
update2025.08.29 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル