Select Language

Admiral Markets AS、エストニア当局の罰金に異議を申し立てる可能性

Admiral Markets AS、エストニア当局の罰金に異議を申し立てる可能性

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.12 17:13
Admiral Markets AS、エストニア当局の罰金に異議を申し立てる可能性

update 2022.04.12 17:13

当局は市場全体の環境を考慮していないと反論

英国・ロンドンを拠点とする海外FX・CFDブローカーであるAdmiral Markets Group(本社:60 St. Martins Lane, Covent Garden, London, United Kingdom, WC2N 4JS United Kingdom[1])【以下、Admiral Marketsと称す】傘下のエストニア法人であるAdmiral Markets ASが、エストニア金融監督庁(Estonian Financial Supervision and Resolution Authority)【以下、EFSAと称す】による3万2,000ユーロの罰金に対して異議を申し立てる可能性があることが明らかになった。[2]

2020年4月、WTI(West Texas Intermediate)原油先物価格が史上初めてマイナス圏に沈んだ際に、Admiral Markets ASは金融商品の取引条件を変更していたが、EFSAは2021年2月9日、同社の透明性欠如を理由として罰金を科した。同庁によると、Admiral Markets ASは条件変更に際し、顧客に対して事前に通知を行っていない他、取引条件の変更は顧客の利益に資していないという。一方、同社はEFSAが市場全体の環境を考慮していないと指摘している。

EFSAによる罰金命令に際し、Admiral Markets ASのCEOを務めるSergei Bogatenkov氏は以下のようにコメントしている。

我々は常にお客様の最善の利益に資することにコミットしております。原油先物価格が史上初めてマイナス圏に沈む市場環境下において、我が社はお客様への影響を抑え、安定的に取引サービスを提供すべく、取引条件を変更するに至りました。我々は常に最高水準のサービスを提供すると共に、お客様やパートナーとオープンにコミュニケーションをとり、クオリティリーダーとなることを目指しております。我が社はお客様に対し、金融市場で生じ得るアノマリーを早期に伝え、慎重を期するよう注意を促しておりました。

Sergei Bogatenkov, CEO at Admiral Markets AS - Finance Magnatesより引用

Admiral Markets ASは当局による罰金命令に対して異議を申し立てるかどうか、最終的に決定していない模様であり、今後も同社の動向を見守りたい。

release date 2021.02.12

出典元:

ニュースコメント

サービスの刷新が求められるAdmiral Markets

ブレグジットを機に、英国・ロンドン市場で取引縮小懸念がくすぶると共に、今回Admiral Marketsのエストニア法人が取引条件の変更に関連して罰金を命じられており、グローバル展開するAdmiral Marketsにとっては、サービス提供体制の見直しを図る時期にあると言えそうだ。2月15日よりAdmiral Marketsは株式・ETFのCFD取引手数料無料サービスを廃止することを発表した。またReddit(レディット)投資家が主導する形で、GameStop(ゲームストップ)などの一部銘柄が乱高下する中、ペニー株(低位株)を原資産とする株式CFDの購入も禁止するなど、Admiral Marketsは既にサービス刷新に向けた取り組みを始めている模様だ。一方、オーストラリア・シドニーを拠点にデジタル証券取引プラットフォームを提供するStakeが英国でブローカレッジサービスを開始するにあたり、投資初心者を呼び込むべく、当初は取引手数料を無料としている。また、取引手数料無料の投資アプリを提供するBUXはドイツのユーザー数が10万人を突破するなど、現在のブローカレッジ業界では取引手数料無料サービスを提供するブローカーの勢いが増している。少額投資が可能な端株取引も提供する海外FXブローカーや、フィンテック企業などとの競争が激化する中、サービス刷新を求められるAdmiral Marketsが画期的なソリューションを講じることに期待したい。


Date

作成日

2021.02.12

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

FXONで実力派トレーダー10名が激突!いいねで応援して3,000円分のアマギフをゲット

FXON(エフエックスオン)では、著名なトレーダー10名を招集し、賞金総額100万円を懸けた「インフルエンサー頂上決戦」(トレードバトル)を開催します。この記事では、本イベントの概要とルール、抽選で3,000円分のAmazonギフト券が当たるキャンペーンの詳細について解説します。
update2025.11.17 19:30
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない