作成日
:2021.02.04
2022.04.18 10:56
海外FX・CFDブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom
)【以下、FXCMと称す】は、7種類の株式バスケットをリリースしたことを発表した。これにより、FXCMの顧客は、特定の産業に属する複数企業の株式をまとめた単一の金融商品に投資できるという。新たに提供されるセクターは、航空とカジノ、旅行・サービス、米国自動車、米国銀行、米国eコマースに加え、ズーム(Zoom)やスラック(Slack)、トゥイリオ(Twilio)といった銘柄を含む在宅勤務関連となる。
新商品のリリースに際し、FXCMのCEOを務めるBrendan Callan氏は以下のようにコメントしている。
我々は常に、お客様に提供する新たな収益獲得機会の創出を模索しております。今回もその試みの一環として、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけに大きな動きを見せた業種に関連した7種類の株式バスケットをリリースしました。同商品のラインナップを拡充したことで、お客様は2020年にニュースヘッドラインを賑わせた企業を対象に、コスト効率が良く、リスクを最小化させる方法で投資できるようになります。
Brendan Callan, CEO of FXCM - FinanceFeedsより引用
2020年5月、FXCMは6種類の株式バスケットをリリースしており、その際はFAANGを含むビッグテックとeスポーツ&ゲーミング、バイオテック、大麻、中国テック、中国eコマースの提供を開始している。株式バスケットに対する人気の高まりを背景に、同社は更に7種類を追加提供するという。
FXCMは、投資家の間で人気が高まる株式バスケットのラインナップを拡充することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。
release date 2021.02.04
米国を拠点とする投資会社であるJefferies Financial Group傘下のFXCMは、英国とオーストラリア、南アフリカ当局の規制下において、FXや株式、インデックス、コモディティ、仮想通貨などのマルチアセットに対応した取引サービスをグローバルに提供している。また2020年12月、FXCMはCySECよりライセンスを取得し、ブレグジット後の欧州市場で継続的なサービスの提供を試みている。一方、同社では2021年1月、イスラエルに設置されたシステムがハッキングされるセキュリティインシデントが発生した。FXCMによると、今回のハッキングにより、顧客との会話情報が盗まれたものの、顧客資産やクレデンシャル情報の流出はなかった模様だ。近年、他の金融サービスプロバイダーにおいてもサイバー犯罪が多発している。例えば、ロビンフッドがハッキング被害を受けた他、Saxo Bank Groupの日本法人であるサクソバンク証券、Pepperstoneなどでも、顧客情報が流出する事案が発生している。海外FXブローカー各社が、成長に向けた投資だけでなく、安心・安全な取引環境の整備に対する対策を推進することに期待したい。
作成日
:2021.02.04
最終更新
:2022.04.18
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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