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CLS、2020年度11月期の取引データを公表

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update 2021.08.31 15:31
CLS、2020年度11月期の取引データを公表

update 2021.08.31 15:31

平均日次取引高は前月比4.7%増と堅調な結果

多通貨同時決済(Payment versus Payment)【以下、PvPと称す】の専門機関であるCLS(Continuous Linked Settlement)は、2020年度11月期の取引データを公表した。[1]

CLSにおける2020年度11月期の平均日次取引高(ADV)は1兆7,870億ドルで、前月の1兆7,070億ドルから4.7%増の堅調な結果となった。同社のFXスポット取引高は前月比15.7%増の4,500億ドルと大きな伸びを示した一方、FXスワップ取引高に関しては前月比3.1%増の1兆2,390億ドルであった。CLSは11月期のスポット市場が急拡大した要因として、米大統領選挙に加え、ファイザー(Pfizer)とビオンテック(BioNTech)が共同開発した新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの緊急使用許可が下りる見通しとなったことを挙げている。

CLSによると、ユーロ/米ドルと米ドル/日本円の通貨ペアが最も活発に取引され、取引高はそれぞれ前月比15%増、31%増となったという。一方、FX先物取引高は980億ドルに留まり、前月の1,160億ドルから15.5%減と低迷した。年度ベースで比較すると、全セグメントの取引高が増加しており、FX先物が前年同月比42%増、FXスポットが同23%増、FXスワップが同5.7%増となった。

尚、足元においてCLSは積極的にサービス拡充を図っている。例えば、CLSはステートストリートと提携し、同社の主力PvPツールであるCLSSettlementを通じて効率的な取引管理サービスを提供している。また、CLSはCLSNetに4行が加入したことを発表し、流動性拡大やオペレーション効率化、決済リスク軽減を図るという。そして今回、良好な取引データを公表した同社が、更なる顧客基盤の拡大に向けて画期的なソリューションを提供することに今後も期待したい。

release date 2020.12.16

出典元:

ニュースコメント

ボラティリティの上昇が見込まれる年末相場

良好な外部環境を追い風に、CLS以外にもLiquidityMatch LLCのアグリゲーション(流動性集約)サービス子会社であるFXSpotStreamや、シカゴ・ボード・オプション(CBOE Holdings)の子会社であるCboe FX、Euronext傘下にてFXマッチングシステムを提供するEuronext FXが、それぞれ良好な11月期取引データを公表した。例年、クリスマスを含む年末年始期間は、市場の流動性が大きく低下する傾向にある。しかしながら2020年に関しては、製薬会社による新型コロナウイルスワクチンの供給準備が急ピッチで進められている他、米国の追加経済対策や英国のブレグジット交渉を巡り、年末にかけてボラティリティの上昇が見込まれている。海外FXブローカー動向に目を転じると、直近では、M4MarketsがFXCubicと提携し、投資家ニーズの高い流動性集約やプライシング管理を強化している。またHotForexはPayRetailersと提携し、効率的な決済ソリューションを提供する意向を示している。良好な市場環境下において、海外FXブローカー各社が更なる顧客取引の拡大に向けて如何なるソリューションを提供するか注目したい。


Date

作成日

2020.12.16

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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