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ESMA、新局長となる候補者を選出

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update 2021.12.22 16:35
ESMA、新局長となる候補者を選出

update 2021.12.22 16:35

新局長は2021年4月1日より着任する予定

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、新たに同局の局長を務める候補者を選出したことを発表した。[1]

ESMAの監督局理事会(Board of Supervisors)がまとめた候補者リストには、ポルトガルの財務大臣を務めたMaria-Luis Albuquerque氏と、イタリアの金融監督当局である国家証券委員会(Commissione Nazionale per le Societa e la Borsa, CONSOB)の委員長を務めるCarmine Di Noia氏、ESMAのエグゼクティブディレクターを務めるVerena Ross氏の名が挙がっている。

ESMAは各候補者の長所やスキル、金融業界の知識に加え、金融監督や規制に関する経験を基に、新たな局長となる候補者を選定する公開プロセスを実施したという。新局長は、2021年4月1日より着任する見通しである。

ESMAは既に草案を欧州理事会及び欧州議会に提出しており、議会による承認後に理事会が正式に新局長の任命を行う予定だ。

release date 2020.11.30

出典元:

ニュースコメント

組織を刷新して新たな船出を迎えるESMA

2021年4月、ESMAは現局長であるSteven Maijoor氏が10年に及ぶ任務を終え、新たな経営陣を迎える見通しだ。また、2021年の監督業務計画において、重点監督分野に位置づけている中央清算業務をモニタリングする新組織として中央清算機関(CCP)監督委員会を立ち上げた他、ESMAは各常設委員会の委員長も任命している。更に、権限が強化された同局は現場スタッフを増員し、新たな組織体制への移行を粛々と進めている状況だ。併せて、ESMAはブレグジットや新型コロナウイルス(COVID-19)の市場への影響を見極めつつ、足元で多岐にわたる施策を打ち出している。直近では、ESMAはDTOに係る声明文を公表した他、ESMAは財務情報に係るエンフォースメントの優先事項を公表している。ブレグジットや新型コロナウイルスに加え、サステナブルファイナンスやデジタル化など、様々な課題への対応が求められる中、新たな組織体制となるESMAが、投資家保護の徹底や秩序ある金融市場の構築に向けて如何なる規制策を講じるか今後も注目したい。


Date

作成日

2020.11.30

Update

最終更新

2021.12.22

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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