Select Language

JPモルガンチェース、JPMコインの実利用を開始

JPモルガンチェース、JPMコインの実利用を開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
JPモルガンチェース、JPMコインの実利用を開始

update 2021.08.31 15:31

大手ハイテク企業による国際決済をサポート

大手投資銀行のJPMorgan Chase & Co.【以下、JPモルガンチェースと称す】は、既に同行のクライアント企業が独自ステーブルコインであるJPMコイン(JPM Coin)による送金および決済サービスを利用し始めていることを明らかにした。[1]

昨年6月、JPモルガンチェースがJPMコインのトライアル実施を検討していることが伝えられたが、ホールセール決済のグローバル責任者であるTakis Georgakopoulos氏によると、同行は今週から同仮想通貨を大手ハイテク企業の国際決済に利用する見通しだという。今の所、JPMコインはコンプライアンスチェックを受けたクライアント企業のみ利用可能となっているものの、このようなソリューションが普及すれば、金融業界は年間数億ドルの費用を節約することが可能だ。特にJPモルガンチェースは100カ国以上で毎日6兆ドルもの資金を移動しているため、取引の高速化やコスト削減などの恩恵を大いに享受することができる。

加えて、JPモルガンチェースはOnyxと呼ばれるブロックチェーン関連のビジネスユニットを新しく立ち上げ、100人以上の人員を投入しているようだ。これに関してGeorgakopoulos氏は、ブロックチェーン技術が研究開発の段階から商業化のフェーズに移行しつつあると言及し、JPモルガンチェースがこのイノベーションを牽引していく意向であることを示した。

その他にもJPモルガンチェースは、送金前に支払いを検証するブロックチェーンベースのサービスであるInterbank Information Network(IIN)を新たにLiinkという名称でローンチすることを予定している。また、JPモルガンチェースは金融機関による財務データの追跡を可能にするQuorumをリリースするなど、仮想通貨関連プロジェクトを拡大させているが、どのような成果を上げるのか、今後も同行の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.10.29

出典元:

ニュースコメント

金融業界で独自仮想通貨の開発が活況

JPモルガンチェースは早くから仮想通貨の可能性に目をつけ、JPMコインの開発を推進してきたが、最近では競合他社がこれを追従する形で同様のイニシアチブを立ち上げ始めているようだ。特に最大の競合であるゴールドマンサックスは独自仮想通貨の開発に向けた人員強化の計画を今年8月に発表しており、JPMコインと同様の仮想通貨発行を検討しているという。その他には米国の大手商業銀行であるウェルズ・ファーゴが独自仮想通貨のテスト実施を計画するなど、米ドルに価値を裏付けされたステーブルコインを用いた決済ソリューションの構築を試みていることが明らかになっている。今回、JPモルガンチェースがJPMコインの実用化に踏み切ったことは業界にとっても重要なターニングポイントとなり得るが、これが既存の銀行サービスにどのような変化をもたらすのか、今後も主要金融機関の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.10.29

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
New
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
New
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル