Select Language

MetaQuotes、MT5ビルド2615にアップデート

MetaQuotes、MT5ビルド2615にアップデート

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
MetaQuotes、MT5ビルド2615にアップデート

update 2021.08.31 15:33

複数の機能を追加し、顧客の利便性向上を模索

ロシアのソフトウェア会社MetaQuotes Software Corp.【以下、MetaQuotesと称す】は、MetaTrader5【以下、MT5と称す】取引プラットフォームをビルド2615にアップデートした。[1]

今回のアップデートにより、トレーダーはMT5上からヤフーファイナンス(Yahoo Finance)やグーグルファイナンス(Google Finance)などの有力金融情報サイトを介して、様々な金融商品に関連した情報を取得できるという。例えば、グーグルファイナンスを介して、マイクロソフト(Microsoft)株の価格推移を確認したり、finviz(フィンビズ)で数十種類の統計パラメータを取得できる。但し、旧式のMetaTraderは同機能を活用できないため、取引サーバーのアップデートが必要になるという。

またEA(自動売買ツール)の最適化を図る際に、Complex Criterion maxを活用できるようになった。これにより、適度な利益と適切なドローダウン(保有資産の下落率)など、最良なパラメータの組み合わせの把握が可能だ。ユーザーはパラメータとして取引高やドローダウン、シャープレシオ(リスク1単位当たりの超過リターン)などを利用することができる。同機能を活用した結果は数値で表示され、EAの最適化に繋がる強い組み合わせを示す80以上は深緑色で表現される一方、弱い組み合わせを示す20未満は赤色で表示される。

アップデートされたMT5には、産業とセクター及び国という新たなパラメータが追加された。これにより、数千から数万種類に及ぶ金融商品の中から、顧客は特定の証券が属する産業などを迅速に調べられるようになった。また、より高速なコード記述を可能にするインテリジェントコードの補完機能を改良したことにより、ユーザーはエラーを最小限に抑え、迅速なコード入力ができるとのことだ。ツールチップに関しては、関数名の代わりに関数のシグネチャを表示し、コードを正確に読み取ると共に、ケースインセンティブやエントリーオプション機能が追加された他、MetaEditor内でツールチップのフォントや配色のカスタマイズが可能となった。

MetaQuotesはMT5の機能改良を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.09.25

出典元:

ニュースコメント

マルチアセット取引ニーズへの対応を試みる金融サービスプロバイダー

足元において、グローバル投資家はFXのみならず、株式やインデックス、コモディティ、仮想通貨などマルチアセットに対応した取引を望んでいる。そのため、多くの海外FXブローカーが迅速に顧客ニーズへの対応を図るべく、商品ラインナップの拡充に加え、高機能取引プラットフォームの導入を推し進めている。直近ではOrient Futures SingaporeがMT5をリリースした他、FXOpen UKは株式取引サービスを拡充している。今回、MT5をアップデートしたMetaQuotesもマルチアセット取引を意識し、サービス機能の強化を推進している模様だ。例えば、顧客はMT5上からMarket Watchなどの有力サイトを通じて、新規に取引を始めた金融商品に関するトレーダー動向を把握できるようになった。また気配値表示ウィンドウ内において、新たにウォッチしているドイツの薬品会社やフランスの自動車会社など、他の金融商品と併せて一元管理する機能も数クリックで利用することができる。加えて、2020年6月にMetaQuotesが取引プラットフォームをアップデートした際には、株式やオプション、債券などの市場データを提供するサブスクリプションサービスの提供を開始している。今後も多くの金融サービスプロバイダーが、マルチアセットに対応した画期的なソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2020.09.25

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル