作成日
:2020.09.22
2021.08.31 15:33
韓国のステーブルコイン開発企業であるTerraは、流動性マイニングによる利回りを付与する預金口座のローンチを延期することを発表した。
Terraの預金口座は様々なPoS(プルーフ・オブ・ステーク)ベースの仮想通貨に加え、最初の5年間の利回りに基づいて発行される成長トークン(Growth Token)がリターンとして付与されるという。このシステムはAnchorと呼ばれ、当初は今年10月にローンチされる予定だったが、それが11月下旬に延期されることになった。
現在、Terraは米ドル、韓国ウォン、フィリピンペソ、モンゴルトゥグルグに価値を裏付けされた複数のステーブルコインを運用している。Terraは決済アプリのCHAIをプラットフォームとし、200万人を超えるユーザーにこれらのステーブルコインを軸にしたサービスを提供している状況だ。またTerraは、Square(スクエア)のCash Appに連動するBoostsと同じようなリワードプログラム対応のCHAIカードも発行している。
Terraの共同創設者であるDo Kwon氏は、同社のサービスに関して次のようにコメントした。
過去2カ月間の成長は、主に新型コロナウイルス(COVID-19)関連の需要によってもたらされたものです。例えば最近では、Yogiyo(食品配達サービス)やHello Nature(オンラインの食品雑貨店)との機能統合が高いパフォーマンスを示しており、どちらもここ数カ月間で大幅な成長を遂げました。Terraステーブルコインは、Columbus-4と呼ばれるメインネットのアップグレードが完了する10月中旬からイーサリアム(Ethereum)上で利用可能となります。我が社はイーサリアム上での主要なステーブルコイン発行者となることを目指しており、既に人気のDeFi(分散型金融)サービスや仮想通貨取引所にTerraステーブルコインを統合するよう持ちかけています。
Do Kwon, Co-Founder of Terra - CoinDeskより引用
Terraは既存の金融業界とイーサリアムの橋渡し的な存在として欧米市場での認知を高めているが、どのような動きに出るのか、今後も同社の動向に注目していきたい。
release date 2020.09.22
ビットコイン(Bitcoin)の登場以来、仮想通貨エコシステムの拡大に伴ってサトシ・ナカモト氏が思い描く自由な経済の実現が期待されてきたが、仮想通貨の利用は非常に限定的なものとなっている。しかしながら今年に入ってから、リップル社が仮想通貨業界のAmazonを目指すと公言し、同社の送金ネットワークであるRippleNetを積極的に拡大するなど、仮想通貨決済に必要なインフラの整備が進み始めている状況だ。また、小売業者向けのソリューションとしては、ビットペイが店頭での仮想通貨決済サービスを提供し、POS(Point of Sale)端末を介した決済が可能となっている。このような状況を受け、欧州主要国がECにステーブルコインへの対策強化を要請するなど、仮想通貨を受け入れるための世界的なフレームワーク構築も現実味を帯びてきているだけに、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。
作成日
:2020.09.22
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー