作成日
:2020.09.15
2021.08.31 15:31
フランス銀行(Banque de France)の総裁であるFrancois Villeroy de Galhau氏は、官民のパートナーシップを強化することが中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】を実現するために最善の手段だと語った。
今月10日にドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank)が主催したイベントで、欧州中央銀行(European Central Bank, ECB)の総裁であるChristine Lagarde氏は、EU(欧州連合)におけるCBDC開発が遅れを取っていると述べた。これに対してGalhau氏は、政府機関が民間企業と敵対するのではなく、その関係から適切な相乗効果を得ることがCBDC発行の近道となる可能性があると同イベントで主張している。
現在、フランスとドイツでは政府当局がFacebook(フェイスブック)などの国外企業が発行するステーブルコインに対して反対の意を示しているようだ。実際にフランス財務相のBruno Le Maire氏は、昨年9月にリブラ(Libra)を禁止する方針であることを明らかにした。一方、Galhau氏は決済分野に関してEUが世界的な大手テクノロジー企業に依存していると言及し、これらの企業が政府や中央銀行の役割を奪う可能性があると警告している。
先日、フランス銀行はCBDC銀行決済アプリをテストするために、アクセンチュア(Accenture)やHSBCを含む民間企業8社との協業を実現したが、欧州でのCBDC関連のソリューション開発はどのような進展を見せるのか、今後もその動向を見守っていきたい。
release date 2020.09.15
中国人民銀行(People's Bank of China)が主導するデジタル人民元の開発プロジェクトが加速する中、世界では各国政府が民間企業の力を借りる形でCBDC実現に向けた取り組みを進めている。欧州では、イングランド銀行がCBDCと互換性のある決済インフラの構築に向けてアクセンチュアと約2億ドルの契約を結んだ。また、米国でもCBDCの発行に向けてデジタルドル財団がアクセンチュアと協業しており、政府機関のサポートを得ながらプロジェクトを進めているという。一方、仮想通貨市場ではFacebookのリブラに続き、バイナンスのビーナス(Venus)と呼ばれるステーブルコイン発行に対する期待が高まっている。CBDCや世界的なステーブルコインの誕生は直ぐそこまで来ているが、各国政府はどのような対応を見せるのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。
作成日
:2020.09.15
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー