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韓国銀行、CBDC開発でコンサルティングパートナーを模索

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update 2021.08.31 15:32
韓国銀行、CBDC開発でコンサルティングパートナーを模索

update 2021.08.31 15:32

作業プロセスとシステムのアーキテクチャ構築を検討中

韓国の中央銀行である韓国銀行(Bank of Korea)が、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】発行に向けて技術的な段階に突入しており、コンサルティングパートナーを模索していることが明らかになった。[1]

韓国銀行は中国のCBDC発行に備え、パートナー企業との協業を通じて全体の作業プロセスとシステムのアーキテクチャを構築することを検討しているという。先月、韓国銀行は最初のレビューフェーズを完了しているが、2021年後半のパイロットプロジェクト完遂に向けてセキュリティやデータ処理方法、提携アプリなどの要件を定義する必要がある。

現在、中国政府はデジタル人民元のテストプログラムを複数都市に拡大することを予定しており、その暁には広州、深セン、香港、マカオを含む9つの都市で同仮想通貨を流通させると発表している。中国政府はデジタル人民元を直ちにローンチしようと考えているわけではないようだが、中国人民銀行(People's Bank of China)を中心にCBDC関連のソリューション開発を加速させている状況だ。

これを受けて、米国ではCFTC元会長がデジタルドルの重要性を示唆するなど、各国政府はCBDC導入を見据えた検証を開始しているが、韓国政府の取り組みは成功するのか、今後も同国での展開に注目していきたい。

release date 2020.09.02

出典元:

ニュースコメント

CBDC導入に向けて法整備を進める各国政府

韓国政府はCBDCの技術的な検証を進める一方、仮想通貨市場の法整備に着手するためにフィンテックおよび法律分野のエキスパートから構成される専門家委員会を設置している。現在、韓国政府は国際標準の即時グロス決済システム(Real-Time Gross Settlement, RTGS)をCBDCに流用する方向で検討を進めていることから、既存の枠組みの中で仮想通貨を取り扱えるように法改正を行う必要があるという。このような取り組みは米国でも行われており、直近では米上院議員がデジタルドル関連の法案を提出し、その中で同仮想通貨を「連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)の負債として電子的に記録される残高」だと定義している。各国政府は中国の動きに合わせてCBDC発行に向けた準備を整えつつあるが、世界の仮想通貨市場はどのように偏移していくのか、今後もその動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2020.09.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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