Select Language

SpiceVC、Coinbase Custodyと契約したことを発表

SpiceVC、Coinbase Custodyと契約したことを発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
SpiceVC、Coinbase Custodyと契約したことを発表

update 2021.08.31 15:32

安全かつ確実なスパイストークンへのアクセスを確立

ブロックチェーン分野のベンチャーキャピタルであるSpiceVCは8月17日、同社が発行するスパイストークン(Spice Token)のカストディアンとしてCoinbase Custodyと契約したことを発表した。[1]

SpiceVCはCoinbase Custodyと提携したことにより、安全かつ確実なスパイストークンへのアクセスが可能になるという。これまで仮想通貨市場では信頼性の高いカストディサービスが不足していることが課題だと指摘されていたが、ジェミニが仮想通貨カストディサービスを開始したのに加え、FinoaやTokenSoft、Copperなどが同分野で台頭してきている。その中でもCoinbase Custodyは別のベンチャーキャピタルであるBCAPにも同様のサービスを提供することを決定し、業界でのプレゼンスを拡大しているようだ。

2018年のファンド設立以来、SpiceVCはBakktやINX、Lottery.comなどの企業に投資しており、既に65%のリターンを生み出している。また、SpiceVCは事業の一環としてスパイストークンを発行し、市場から直接的に資金調達を行う手段を構築した。このスパイストークンはSTO(セキュリティトークンオファリング)プラットフォームであるOpenfinanceを介してのみ取引可能となっているが、その価値は必ずしもSpiceVCの収益性に連動するわけではない。

SpiceVCのマネージングパートナーであるTal Elyashiv氏は、Coinbase Custodyについて、仮想通貨市場で事業を拡大する上で不可欠なパートナーだと評価している。最近、Coinbase Custodyは新法人を設立するなど、カストディ事業強化に向けて積極的な動きに出ているが、SpiceVCとの協業を成功に導くことができるのか、今後もこれら企業の取り組みを見守っていきたい。

release date 2020.08.19

出典元:

ニュースコメント

指数関数的な拡大を見せるSTO市場

大手コンサルティングファームであるPwCのレポートによると、2017年以降、STOの実施件数およびその市場規模は拡大の一途を辿っているという。実際に2017年のSTO実績は2件で合計2,200万ドルだったが、2018年は28件で4億4,200万ドル、2019年は55件で4億5,200万ドルを記録している。また、将来的な予測では2019年から2030年の間、STOの市場規模が年平均成長率(CAGR)59%で増加し、指数関数的な伸びを見せる可能性があると考えられているようだ。最近ではモナコ政府がTokeny SolutionsとSTOプロジェクトを推進するなど、このトレンドは世界中に波及している。今回、SpiceVCがCoinbase Custodyとパートナーシップを締結したことは、STOの拡大を後押しする可能性があると言えるが、業界はどのように偏移していくのか、今後もその展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.08.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

オンラインウォレットPeskaは本当に安全か?運営会社が怪しすぎる

オンラインウォレットPeskaの運営会社には怪しい部分があり、公式サイトに掲載されている情報と事実にいくつか矛盾も見つかっています。本記事ではPeskaを信用すると、なぜ危険なのか説明します。
update2025.03.17 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

ミセス・ワタナベの資産が633億円減少、円高進行で崩れた円安神話

金融先物取引業協会が公開している2025年4月の「店頭FX月次速報」によると、個人FXトレーダーの資産額が減少したことが明らかになりました。2025年1月から現在までのミセス・ワタナベ・機関投資家の動向やドル円の状況を説明します。
update2025.06.05 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル