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update 2021.08.31 15:32
DEX、UAEの金融サービス規制庁からFSPを取得したことを発表

update 2021.08.31 15:32

2020年の第3四半期までに仮想通貨取引サービスを開始する計画

仮想通貨取引プラットフォームのDEXは、アラブ首長国連邦（UAE）の金融サービス規制庁（Financial Services Regulatory Authority, FSRA）からFSP（Financial Services Permission, 金融サービス提供の認可）を取得したことを発表した。[1]

これによりDEXは仮想通貨を対象としたMTF（Multilateral Trading Facility）およびカストディアンとしての運営が可能となり、個人投資家や認定投資家、機関投資家にサービスを提供できるようになったという。DEXは今年の第3四半期までにUAEおよびGCC（アラビア湾6カ国の協定）地域の法定通貨と共に、主要な法定通貨での仮想通貨取引サービスを開始することを計画している。

DEXのCEOであるLeon Smith氏は、同社の事業に関して次のようにコメントした。

DEXの目標は、完全に規制された最高の取引体験を可能にする仮想通貨プラットフォームを投資家に提供することです。それは我々が規制や透明性、セキュリティを通じて信頼性を確保しなければならないことを意味します。ADGM（Abu Dhabi Global Market）の仮想通貨市場に対する厳格で進歩的なアプローチは、企業のニーズを満たすプラットフォームを立ち上げるための強力な基盤となるでしょう。仮想通貨分野のMTFおよびカストディアンとしてFSPを取得できたことは、幅広い仮想通貨を取り扱う安全かつ透明性の高いプラットフォームを構築するための重要なマイルストーンだと言えます。

Leon Smith, CEO of DEX - Mediumより引用

将来的にDEXは仮想通貨の他にも証券や外国為替、オプションを含むデリバティブ商品などを取り扱う予定だという。そのためには仮想通貨取引サービスのローンチを成功させる必要があるが、今後もDEXの取り組みに注目していきたい。

release date 2020.07.02

出典元：

ニュースコメント

GCC地域で仮想通貨関連サービスが拡充

最近、GCC地域ではサウジアラビアとUAEがデジタル通貨の発行に合意したことをきっかけに、仮想通貨市場が盛り上がりを見せており、様々な仮想通貨関連サービスが誕生しているようだ。特にUAE国内では仮想通貨取引需要が急増しており、仮想通貨取引所のBitrumpがホワイトラベルソリューションを立ち上げ、同市場に参入を試みる企業を後押ししているという。また、オマーンでは国内第2位の規模を誇るバンクドファールがリップルネットによる国際送金を実現し、出稼ぎ労働者などの送金需要に対応しているようだ。各政府も仮想通貨の普及を促進しており、国外から仮想通貨関連企業やフィンテック企業を誘致する動きを見せている。今回、DEXがFSPを取得したことはUAE政府の狙いを象徴するような出来事となったが、同社はその期待に応えることができるのか、今後も同地域での展開を見守っていきたい。

Date

作成日

：2020.07.02

Update

最終更新

：2021.08.31

著者情報

Zero（ゼロ） | Zero

金融ライター

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Zero（ゼロ）

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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