Select Language

リップル社、XRPの詐欺動画問題でYouTubeを提訴

リップル社、XRPの詐欺動画問題でYouTubeを提訴

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:32
リップル社、XRPの詐欺動画問題でYouTubeを提訴

update 2021.08.31 15:32

違法な動画コンテンツに対処しなかった責任を追及

仮想通貨関連技術の開発を手がけるRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】とそのCEOであるBrad Garlinghouse氏は、違法な動画コンテンツが同社のブランドおよび信頼を傷つけたとしてYouTube(ユーチューブ)を提訴した。[1]

報道によると、YouTube上ではXRPのプレゼント企画を装った詐欺動画がアップロードされるなど、少額の仮想通貨を転送することで後により多くの額を返金すると謳った「Giveaway詐欺」が横行しているという。リップル社はYouTubeが特定の詐欺的な動画から利益を上げたり、それを助長することは許されないとして、サンフランシスコ連邦裁判所に訴状を提出している。一般的にYouTubeなどのソーシャルメディアは大勢のスタッフと高性能なソフトウェアを用いてプラットフォーム上の違反を取り締まっているが、リップル社は同社が違法なコンテンツを検出するための強力なAIおよび人的ネットワークを有しているにも関わらず、何も対処しなかったことが問題だと主張しているようだ。

このような詐欺の被害は、リップル社以外にも波及しており、Microsoft(マイクロソフト)のビル・ゲイツ氏や実業家のRichard Branson氏なども標的となっている。特にFacebook(フェイスブック)上では、様々な広告コンテンツが受け入れられてきたため、有名経営者の画像を利用した悪質なGiveaway詐欺が盛んに行われている状況だ。しかしながら、彼らのソーシャルメディアに対する抗議は無視され続けており、Garlinghouse氏はこれには第230条(Section 230)と呼ばれる法律の存在が大きく関係していることを指摘した。第230条はインターネット黎明期にFacebookやAmazon(アマゾン)などの新興企業を訴訟から保護するために可決された法律で、サービスプロバイダーがユーザーによる名誉毀損などの責任を負わなくて良いことを保証している。

Garlinghouse氏は、第230条が25年前に制定された時代遅れな法律であると言及し、これを機にその現状を法廷で問題提起することを表明している。また、Garlinghouse氏はYouTubeなどのテクノロジー企業が技術を駆使してより良い環境を構築しなけれならないと述べているが、裁判所はどのような判断を下すのか、今後もこの裁判の展開を見守っていきたい。

release date 2020.04.24

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨関連の広告掲載を禁止するテクノロジー業界

2017年以降、仮想通貨市場ではICO(イニシャルコインオファリング)やエアドロップなどを語る詐欺が横行しており、規制当局もその対応に手を焼いている状況だ。そんな中、テクノロジー業界ではスナップチャットがICO広告を禁止するなど、仮想通貨関連の詐欺を排除する動きを見せ始めている。同様にTwitterも仮想通貨広告を禁止しているが、仮想通貨コミュニティでも絶大な影響力を誇るソーシャルメディアがこの流れに加担する姿勢を示した事実は重要な意味を持つと言えるだろう。これを受けてYouTubeの親会社であるGoogleも仮想通貨やICO広告を禁止したものの、条件付きでその受付を一部解禁した。結果的にGoogleはこのテクノロジー業界の協調姿勢を崩すことになったが、リップル社の訴訟が同社の方針にどのような影響を与えるのか、今後もこれら企業の取り組みに注目していきたい。


Date

作成日

2020.04.24

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル