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INTL英国法人、ブルームバーグのFXGOを活用

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update 2021.08.31 15:28
INTL英国法人、ブルームバーグのFXGOを活用

update 2021.08.31 15:28

マルチバンク対応型取引システム上の流動性供給業者として機能

米国にて幅広い金融事業を展開しているINTL FCStone Inc.(本社:155 East 44th Street, 15th Floor New York, NY 10017[1])【以下、INTLと称す】の英国法人FXデスクは、ブルームバーグのマルチバンク対応型FX取引プラットフォームであるFXGOを活用することを発表した。[2]

INTLはFXGO上のリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)となり、市場参加者に対しFX取引の効率化に繋がるソリューションを提供できるようになるとのことだ。ブルームバーグ端末に搭載されているFXGOは、取引金融機関とのスポット取引に係るプライシングを容易にするという。同ツールはブルームバーグ端末を契約することで利用でき、ユーザーは端末上のFXREディレクトリ経由でINTLのプライシングサービスにアクセスできる。

INTLのFXセールス・トレーディング部門ヘッドを務めるMike Wilkins氏は、FXGO上でリクイディティプロバイダーとしてサービスを提供できることを喜ばしく思っており、グローバル展開するブルームバーグの端末を活用してマルチアセットクラスに投資するトレーダーの市場機会をみているという。また、ユーザーはINTLの効率的なプライシング及びFX執行関連の専門性を活用することができるとコメントしている。尚、Wilkins氏は2011年までSucden FinancialでEMEA(Europe, Middle East and Africa, and Asia)とCIS(独立国家共同体)のFX顧客の拡大に努め、INTLでは約7年にわたり同業務に従事している。

INTL英国法人がFXGOを活用した効率的なFXソリューションを提供することで、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.03.23

出典元:

ニュースコメント

不安定な金融市場において流動性サービスを強化する海外FXブローカー

INTLは流動性の乏しいローカル通貨やエキゾチック市場を対象としたクロスボーダー決済に特化したFXサービスを提供している。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、グローバル投資家がドル資金の確保に動くなか、メキシコやブラジル、インドネシア、フィリピンなどの新興国通貨安が目立っている状況だ。このような市場環境下、今回INTLがブルームバーグのFXGOを活用してマイナー通貨の流動性供給を積極的に行うことに対しては強いニーズがあると推察される。他方で、他の金融サービスプロバイダーも投資家からの需要が根強い流動性関連ソリューションを強化している状況だ。例えば、GMIがBrokereeと提携したほか、DesjardinsがスマートトレードのFX流動性システムを採用し、それぞれプライシング力の強化を図っている。また、FXCM ProがYour Bourseと提携し、Your Bourseのリクイディティハブへのアクセスを可能としている。新型コロナウイルスの動向を巡り、FX市場が今後も不安定に推移すると予想されることから、海外FXブローカー各社が、トレーディングエクスペリエンスの向上に繋がるソリューションを開発することを期待したい。


Date

作成日

2020.03.23

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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