Select Language

楽天ウォレット、仮想通貨の証拠金取引を開始

楽天ウォレット、仮想通貨の証拠金取引を開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
楽天ウォレット、仮想通貨の証拠金取引を開始

update 2021.08.31 15:28

レバレッジ2倍を上限に5種類の通貨ペアの取引に対応

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区玉川一丁目14番1号[1])【以下、楽天と称す】の完全子会社である楽天ウォレット株式会社【以下、楽天ウォレットと称す】は、仮想通貨の証拠金取引サービスを開始することを決定した。[2]

今月2日の発表によると、楽天ウォレットは今春中にこの証拠金取引サービスを展開することを目指しており、現在、それに向けて利用登録を始めているという。楽天は2018年に仮想通貨取引所みんなのビットコインを2億6,500万円で買収し、翌年8月に楽天ウォレットの仮想通貨取引サービスを開始したことで仮想通貨市場への参入を果たしている。

これまで楽天ウォレットは、ビットコイン(Bitcoin)とイーサリアム(Ethereum)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)のスポット取引サービスのみ提供していたが、今回、新しくライトコイン(Litecoin)およびリップル(Ripple)の通貨ペアをサポート対象に追加する予定だ。これにより楽天ウォレットのユーザーは、日本円建てで5種類の仮想通貨のロングおよびショートポジションを構築できるようになる。今年1月、金融庁は仮想通貨取引のレバレッジを2倍に制限する方針を示しているため、楽天ウォレットもこれに従う形で最大レバレッジを2倍に設定することを決めている。

世界でも有数な規模の仮想通貨市場を抱える日本だが、過去にマウントゴックスやコインチェックのハッキング事件に見舞われ、ライセンス制度を始めとする厳格な仮想通貨規制が導入されている状況だ。このような環境下で楽天ウォレットは、安全且つ信頼できる取引サービスの提供を目指し、楽天グループの異なる事業体とのシナジーを意識しながら仮想通貨関連事業を拡大していくと言及している。昨年末から楽天ウォレットは、楽天スーパーポイントと仮想通貨の交換サービスを開始するなど、既に新しい試みを実行に移しているだけに、今後も仮想通貨市場での躍進が期待できると言えるだろう。

release date 2020.03.04

出典元:

ニュースコメント

大手IT企業による仮想通貨市場の開拓が進む

日本では大手IT企業による仮想通貨市場の開拓が進んでおり、楽天の他にもメッセンジャーアプリのLINE(ライン)やITコングロマリットのGMOなどが仮想通貨関連事業の拡大に向かっている状況だ。その中で楽天は、同社が有する国内最大のEコマース事業や楽天銀行を中心とした金融事業、楽天モバイルの通信事業など、様々な分野でブロックチェーン技術や仮想通貨を導入し、ユースケースの確立を試みると共に、競合他社との差別化を図ることが予想されている。また、昨年末にはLINEがZホールディングス(旧ヤフージャパン)との経営統合に合意しており、楽天と同様に幅広い領域で仮想通貨の利用を推し進めようとしているようだ。現在、日本の仮想通貨市場は、月間600万人ものトレーダーが仮想通貨を売買し、米国に次いで世界第2位の規模を誇っているが、これら大手IT企業による動きがどのような影響を及ぼすのか、今後も国内市場の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2020.03.04

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

日本円ステーブルコインJPYCが発行へ!海外FXの入出金に活用できるか

2025年8月、金融庁が日本円ステーブルコインJPYCを承認しました。海外FXユーザーの中には、海外FXの入出金にJPYCを活用できるのでは?と期待している方もいるのではないでしょうか。本記事では、海外FX入出金でのJPYCの活用例や今後の展望などを考察します。
update2025.08.28 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル