Select Language

FCバルセロナ、ブロックチェーン企業Chilizと提携

FCバルセロナ、ブロックチェーン企業Chilizと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:28
FCバルセロナ、ブロックチェーン企業Chilizと提携

update 2021.08.31 15:28

デジタルトークンをリリースし、グローバル展開戦略を推進させる意向

スペイン1部リーグ(LaLiga、ラ・リーガ)に所属し、世界的な知名度を誇るFCバルセロナ(FC Barcelona)【以下、バルセロナと称す】は、デジタルトークンを利用したファンエンゲージメントを向上させるべく、2月13日、ブロックチェーンを活用した仮想通貨投票プラットフォームを提供するChiliz(本社:Chiliz, 14 EAST Level 7, Sliema Road, Gzira GZR 1639 Malta[1])と提携したことを発表した。[2]

バルセロナがリリースする予定のデジタル通貨は、バルサ・ファン・トークン(Barca Fan Tokens)と名付けられたという。圧倒的な数のバルセロナサポーターを対象に、ChilizのモバイルアプリであるSocios.com上で、同トークンを活用した様々な投票や調査に参加することができるようだ。バルセロナは、2020年第2四半期に4,000万トークンを発行する見通しで、初期の段階においては、1トークン当たり2ユーロで売り出されるという。トークンは複数の取引所に上場される見通しであるものの、具体的な取引所名は明かされていない。尚、バルサ・ファン・トークンのリリースは、ファンエンゲージメントを高めるためのグローバル展開戦略の一環であると共に、新たなデジタルメディアの構築となるだろう。

両社の提携に際し、バルセロナの取締役兼コマーシャル部門ヘッドを務めるJosep Pont氏と、Chiliz及びSocios.comの創業者兼CEOであるAlexandre Dreyfus氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我々は、Chilizを新たなグローバルパートナーとしてバルサファミリーに迎えられたことを誇らしく思っております。今回の提携は、我がクラブと世界中のファンの距離を縮めるため、デジタル領域に注力した革新的なマーケティング及びパートナーシップ戦略を打ち出すことに寄与します。また我々は、フィールド内外にアピールするコンテンツの創出という新たな流れを生み出すべく、新コマーシャル・戦略を策定中です。

Josep Pont, a board member and head of commercial at FC Barcelona - Chiliz NEWSより引用

我々は、Socios.comがバルセロナに迎え入れられ、圧倒的な顧客層の獲得に動き出せることを大変喜ばしく思っております。バルセロナは、国や文化も異なる3億人以上のファンを抱えており、常に同クラブ関連のアプリがダウンロードされている状況です。我々は今後もトークンの使い方などを教示し、サポーターがバルセロナ・ファン・トークンを購入することで、革新的技術を活用したユースケースを強化することができます。

Alexandre Drefyus, founder and CEO of both Socios.com and Chiliz - Chiliz NEWSより引用

バルセロナは、世界最大規模を誇るサッカークラブだ。国内外の大会で数々のタイトルを獲得し、世界中に圧倒的なフォロワーを抱えている。2020年1月に、同クラブは海外FXブローカーのFBSともパートナー契約を締結した。そして今回、ブロックチェーン企業のChilizと提携したデジタルトークンをリリースすることで、更なるファンエンゲージメントの向上が期待できそうだ。

release date 2020.02.17

出典元:

ニュースコメント

スポーツ業界で広がるデジタルトークンの活用

金融機関とフィンテック企業が協働して、デジタルトークンを開発する事例が散見されることに加え、今回のバルセロナのようなスポーツクラブも、ブロックチェーン技術などを活用したデジタルトークンの開発を活発化させている状況だ。例えば、イタリア屈指の強豪クラブであるユベントスFCがSocios.comと提携し、独自のファントークンを発行するほか、ブラジルの人気サッカークラブであるアトレチコ・ミネイロも独自ファントークンを発行し、ファンによるチケットやグッズの購入に活用していく意向である。更に、世界的なブランド力を誇るナイキがスニーカー所有権をトークン化する特許を取得など、ブロックチェーン技術を活用することで、ブランドエンゲージメントの向上を図っている。デジタルエコノミー化が急速に進むなか、更なる顧客基盤の拡大を模索するスポーツ業界の各クラブ・企業と、優れたテクノロジーを有するブロックチェーン関連企業との提携が活発化すると予想される。


Date

作成日

2020.02.17

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル