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DAG Global、英国での銀行ライセンス取得を計画

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update 2021.08.31 15:29
DAG Global、英国での銀行ライセンス取得を計画

update 2021.08.31 15:29

同国初の仮想通貨業界向け銀行サービスの誕生に期待

ロンドンに拠点を置くDAG Globalは、英国初となる仮想通貨業界向け銀行サービスの提供を目的に、同国で銀行ライセンス取得を計画していることが明らかになった。[1]

DAG Globalによると、同行はフィンテックおよびSME(Small and Medium Enterprise, 中小企業)分野をターゲットにしており、これらの企業に十分な銀行サービスを提供することを目指しているという。DAG Globalは、2018年に当局への申請を行なっているが、仮想通貨を利用した犯罪に対する懸念から、ライセンスの取得には至らなかった。しかしながら、DAG Globalは、英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)および健全性規制機構(Prudential Regulation Authority)と建設的な議論を進めており、来年から仮想通貨関連企業に銀行サービスを提供することを見据え、早ければ来月には申請書を再提出する予定だ。

以前から英国の金融業界は、仮想通貨取引所などの仮想通貨関連企業に否定的な姿勢を見せており、同国に進出する企業は、SEPA(Single Euro Payments Area)を介した銀行振込などを利用する必要があった。仮想通貨の普及と共にその状況は緩和されつつあるが、米大手取引所のコインベースがバークレイズとの提携を解消したことからもわかるように、依然として仮想通貨関連企業にとっては厳しい対応が続いている。これに対してDAG GlobalのCCO(Chief Commercial Officer)であるStephanie Ramezan氏は、英国内の企業が銀行口座を開設するための厳しすぎる要件にうんざりしていると批判した。

また、DAG GlobalのCEOであるSean Kiernan氏は、英国の金融業界が仮想通貨関連企業を遠ざけるのは、理解不足と風評被害が原因であると主張している。英国内の銀行の中にもClearbankやそのパートナー企業であるBCB Groupなど、仮想通貨関連企業を顧客に抱えながらもライセンスが正式に付与されている企業も存在するだけに、今回、DAG Globalの申請が承認される可能性も十分にあると言えるだろう。

release date 2020.02.12

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨関連企業を積極的にサポートする米国

AML(マネーロンダリング防止)およびCTF(テロ資金供与対策)の観点から、仮想通貨が潜在的に抱えるリスクを払拭できずにいる英国とは対照的に、米国では仮想通貨分野に特化するシルバーゲート銀行がNYSEに上場するなど、仮想通貨関連企業を後押しする流れが生じている。当局からお墨付きを貰ったことでシルバーゲート銀行は、米国内の仮想通貨関連企業に銀行サービスを提供可能となっただけでなく、様々な金融商品を取り扱うことができるようになったという。先日、シルバーゲート銀行はBitstampと提携し、SEN(Silvergate Exchange Network)レバレッジと呼ばれる機関投資家向けの新商品開発に着手したようだ。このような恵まれた環境を背景に、米国では次々と仮想通貨関連企業が台頭してきているが、英国政府はこの状況をどのように見ているのか、今後も同国での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2020.02.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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