Select Language

SynOption、FXオプション関連の電子取引プラットフォームをリリース

SynOption、FXオプション関連の電子取引プラットフォームをリリース

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:33
SynOption、FXオプション関連の電子取引プラットフォームをリリース

update 2021.08.31 15:33

向こう数か月の間に積極的に市場参加者の拡大を図る意向

シンガポールを拠点とするフィンテック企業であるSynOption Pte. Ltd.(本社:5 Shenton Way, UIC Building 10-01, Singapore 068808[1])【以下、SynOptionと称す】は、FXオプション関連の電子取引プラットフォームをリリースしたことを発表した。[2]

SynOptionは、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)【以下、MASと称す】が開始した、革新的な金融商品・サービスに対し、より迅速な市場テストを行うためのプロジェクトであるSandbox Expressへの参加を初めて認可された企業である。SynOptionは、同プロジェクトを通じて、9か月間にわたり規制市場の構築や運営を担うほか、MAS傘下の金融セクター発展基金(Financial Sector Development Fund)から、特別指定プロブラムの実施許可も得ているとのことだ。

SynOptionがリリースした取引プラットフォームは、FX取引を行う機関投資家を対象としており、中央集権的な取引施設において、複数の金融機関からレートの提示を求めるFXオプション取引サービスを提供するという。同社は既に、シンガポールにおいて顧客オンボーディングを開始しており、順調に進捗している模様だ。更に、ティア1(最高クラス)の金融機関やリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)と提携し、向こう数か月の間に積極的に市場参加者の拡大を図る意向である。

FXオプション取引プラットフォームのリリースに際し、SynOptionの創業者であるAnchal Jain氏は以下のようにコメントしている。

我が社は、FXオプションというニッチな市場で取引する全ての市場参加者に対し、公正な取引プラットフォームを構築することを目指しております。我々は、投資アイデアの創出から実行へ至るプロセス全体に関与すると共に、流動性の確保に努めることで、お客様のワークフローの効率化を図るサービスを提供しております。電子取引の世界はシンプルな金融商品が占有しており、FXオプションのような複雑なものは、取引量が見劣りしていますが、我々の経験を活かし、FXオプション関連の電子取引を容易にする金融商品の開発を試みております。また、金融商品の拡充とシンガポール市場でのプレゼンス拡大に向け、優秀な人材も募集しております。

Anchal Jain, founder of SynOption - Business Wireより引用

尚、Jain氏はFXオプション市場において豊富な経験を有している。JPモルガンチェースのマネージングディレクターとして、アジアのFXオプション事業を率いていたほか、Balyasny Asset Managementでは、ヘッジファンドポートフォリオマネージャー業務を担っていた。

名だたる金融機関がしのぎを削るシンガポールにおいて、スタートアップ企業のSynOptionがどれだけ顧客基盤を拡大できるか注目したい。

release date 2020.01.31

出典元:

ニュースコメント

流動性の強化は時代の潮流

グローバル機関投資家にとって、先物やオプションなどのデリバティブを活用した取引手法を用いることができるか否かは、リスクヘッジの観点から、投資する金融商品を決断するうえで重要なポイントになっている。そこでSynOptionが、ニッチ市場とされるFXオプション関連の豊富な流動性を確保することに関しては、機関投資家から一定の需要があると推察される。他方で、非常に多くの海外FXブローカーが、流動性関連サービスの強化を図っている状況だ。例えば、GMO英国子会社がPoPサービスを開始したほか、ATFXが機関投資家向け取引プラットフォームをリリースし、低レイテンシーの流動性などを提供している。また、Global PrimeがTradesocioと機能統合し、豊富な流動性の供給を試みている。機関投資家同士が運用パフォーマンスの改善を競い合うなか、流動性の向上を求めるニーズは非常に高いことから、今後もSynOptionのように、フィンテック企業が自ら、もしくは海外FXブローカーと手を組むことで、革新的な流動性関連ソリューションが提供されることを期待したい。


Date

作成日

2020.01.31

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル