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WisdomTree、米国でステーブルコイン発行を計画

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update 2021.08.31 15:29
WisdomTree、米国でステーブルコイン発行を計画

update 2021.08.31 15:29

米SECの承認を求めて協議を開始する予定

大手資産運用会社であるWisdomTree(ウィズダムツリー)が、複数の資産クラスに連動するステーブルコインを発行し、米国の仮想通貨市場に参入する計画を立てていることが今月13日の報道で明らかになった。[1]

FNLondonによると、WisdomTreeは金や法定通貨、国債を含む資産バスケットに紐づいたステーブルコインの発行を検討しているという。それに向けてWisdomTreeは米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】にアプローチしており、規制要件を満たすために協議を開始する予定だ。実際にWisdomTreeがSECの承認を得られるかはわからないが、同社の戦略部門でディレクターを務めるWilliam Peck氏は、米国の仮想通市場に参入する方針は決定的だと言及している。

WisdomTreeはETP(上場取引型金融商品)を中心に630億ドルの顧客資産を管理しているが、近年、仮想通貨関連商品の拡充に興味を示しており、このステーブルコインの他に仮想通貨ETF(上場投資信託)の提供も考えているようだ。先月にもWisdomTreeはビットコイン(Bitcoin)を対象としたETPをスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に上場している。これに加え、WisdomTreeはブロックチェーンスタートアップのSecurrencyが催した1,765万ドル規模の投資ラウンドに参加し、その仮想通貨市場に対する姿勢をより顕著なものとした。

しかしながら、SECはBitwiseのビットコインETFを拒否するなど、依然として仮想通貨市場のリスクを警戒している状況だ。大手仮想通貨取引所のバイナンスはNYDFSの承認を受けることに成功しているが、SECはWisdomTreeの提案にどのような判断を下すのか、今後も同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2020.01.16

出典元:

ニュースコメント

ステーブルコインの利用拡大が期待される2020年

既に米国にはテザー(Tether)やBinance USD(BUSD)など、米ドルを裏付けとするステーブルコインが存在するが、2020年にはFacebook(フェイスブック)のリブラ(Libra)や中国のデジタル人民元をはじめとする中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)のローンチが計画されている。昨年、各国政府は世界的なステーブルコインの発行に否定的な反応を示していたものの、仮想通貨市場の拡大と共に、その態度を軟化させている様子がうかがえる。特に欧州ではECB理事が仮想通貨普及に前向きな発言を行ない、ブロックチェーンを基礎とした新しいテクノロジーを導入する可能性があることを示唆している。ステーブルコインの利用が進むと同時に、競争が激化することも予想できるだけに、今年は仮想通貨市場の今後を占う重要な1年になると言えるだろう。


Date

作成日

2020.01.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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