Select Language

米SEC、BitwiseによるビットコインETFの提案を拒否

米SEC、BitwiseによるビットコインETFの提案を拒否

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
米SEC、BitwiseによるビットコインETFの提案を拒否

update 2021.08.31 15:29

市場操作や不正行為に関する懸念を払拭できず

先日、米証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】が、Bitwise Asset Management, Inc.(本社:300 Brannan Street Suite 201 San Francisco, CA 94107[1])【以下、Bitwiseと称す】のビットコイン(Bitcoin)ETF(上場投資信託)に関する提案を拒否したことが明らかになった。[2]

今月9日、SECはNYSE ArcaとBitwiseが共同で提案したビットコインETFが市場操作やその他の違法行為を防止するための法的要件を満たしていないことを指摘し、同社の申請を正式に退けると回答した。SECが公開した文書によると、当局はNYSE Arcaが証券取引所法(Exchange Act)の「証券取引所は不正行為および市場操作、それに準ずる慣行を防止するように設計されている」という要件を遵守することができなくなると判断したという。

今年1月、SolidXおよびCboe BZXとタッグを組んだVanEckと共に、Bitwiseは米国初となるビットコインETFの立ち上げを企てたが、これまでSECはビットコインETFの申請に対する回答を延期するなど、同様の提案を全て拒否している状況だ。BitwiseはビットコインETFを個人投資家向けに提供することを目標としており、これからもSECへのアプローチを継続することが考えられる。今年3月にはSECの懸念を払拭するために、Bitwiseはビットコイン取引量の95%が偽装と報告し、既に市場が価格操作に対する抵抗力を発揮しているとの議論を展開した。

先月、VanEckがSECへの申請を取り下げたため、現在、当局が抱えているビットコインETF関連の申請は、Wilshire PhoenixとNYSE Arcaによる物のみとなった。SECの承認が降りれば、ビットコイン価格が15%の暴落を記録するなど、先月から不調が続く仮想通貨市場の状況も好転する期待が高まるだけに、今後も当局の動向には注目していきたい。

release date 2019.10.10

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨に友好的な姿勢を示すCFTC

投資家保護の観点から慎重に仮想通貨関連商品の精査を進めるSECだが、対象的に米商品先物取引委員会(Commodities and Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】は、ビットコイン先物を中心に数多くの仮想通貨を対象としたデリバティブ商品を認可している。現物価格に大きなインパクトこそなかったものの、先月はBakktがビットコイン先物の提供を開始し、米国を中心とする仮想通貨コミュニティが活気付いた。多くのアナリストが、この現物決済のビットコイン先物は主に機関投資家の需要を仮想通貨市場に誘導するのに有効だと指摘しており、長期的には重要な意味を持つと認識されているようだ。SECはICO(イニシャルコインオファリング)の取り締まりを強化するなど、仮想通貨に対して厳格な対応を見せているが、それがどのような結果を招くのか、今後も仮想通貨市場の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.10

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル