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フィデリティ投信、仮想通貨関連事業を欧州市場に拡大

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update 2021.08.31 15:29
フィデリティ投信、仮想通貨関連事業を欧州市場に拡大

update 2021.08.31 15:29

FDASの欧州拠点から機関投資家向けのサービスを提供

米国のボストンに本拠を置くFidelity Investments【以下、フィデリティ投信と称す】は、同社の仮想通貨関連事業を拡大するために、Fidelity Digital Asset Services【以下、FDASと称す】の欧州拠点を新設したことを発表した。[1]

2018年にニューヨーク州から信託会社としてのライセンスを取得したFDASは、仮想通貨取引サービスを米国内の機関投資家向けに提供している。今回、FDASはバークレイズで仮想通貨関連プロジェクトを率いた経験があるChris Tyrer氏を欧州拠点のトップに据え、欧州のヘッジファンドおよびファミリーオフィス、仲介業者をターゲットに仮想通貨分野でのサービス展開を図るという。

FDASのCEOであるTom Jessop氏は、この試みに関して次のようにコメントしている。

増加するベンチャー投資や既存金融機関の仮想通貨市場参入の流れが、我が社の決定を後押ししたと言えるでしょう。英国およびEU(欧州連合)加盟国のクライアントが仮想通貨に興味を示しているため、欧州地域に仮想通貨関連事業を拡大することを決断しました。

Tom Jessop, CEO of FDAS - Fidelity Investmentsより引用

フィデリティ投信は7.2兆ドルの投資信託を管理する大手金融会社だが、FDASを介して仮想通貨関連事業の構築に必要なインフラやオペレーションフレームワークなどのソリューションを提供し、業界標準のサービスを確立しようとしている。フィデリティ投信は金融業界で強い影響力を持つだけに、将来的に仮想通貨市場でも注目の企業となる可能性があると言えるだろう。

release date 2019.12.18

出典元:

ニュースコメント

機関投資家向けサービスに注力するフィデリティ投信

FDASがニューヨーク州で取得したライセンスは、一般的な仮想通貨関連企業が有するビットライセンス(BitLicense)よりも幅広い金融サービスを提供することを目的としたものだが、同社は機関投資家向けのサービスに注力する意向を示している。そのアプローチはRobinhood(ロビンフッド)やイー・トレードが仮想通貨取引サービスを計画する狙いと本質的に異なり、更に多くの企業を仮想通貨市場に招き入れる可能性がある。また、個人投資家向けの証券ブローカーと比べてフィデリティ投信は膨大な額の金融資産を管理しているため、その数%が流入するだけでも仮想通貨市場にとっては大きなインパクトになり得るだろう。最近では大手投資銀行のゴールドマンサックスも仮想通貨活用に関心を示すなど、金融業界と仮想通貨市場の距離が接近してきているが、これらの企業はどのような動きを見せるのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2019.12.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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