作成日
:2019.11.13
2021.08.31 15:29
世界最大のデリバティブ取引所を運営するCME Group Inc.(本社:20 South Wacker Drive Chicago, Illinois 60606 USA
)【以下、CMEと称す】は、2020年1月13日に新しくビットコイン(Bitcoin)先物オプションの提供を開始することを正式に発表した。現在、CMEのビットコイン先物オプションは米当局のレビューを受ける段階にあるが、同社はそれをクリアし、提供が開始される予定であることを公表している。CMEがこのような発表を行ったのには、Bakktがビットコインオプションの提供開始へ動き出すなど、仮想通貨分野におけるライバル企業との競争が激化していることが関係するようだ。仮想通貨市場における両社の対立構造は、BakktがCMEに続いて現物決済のビットコイン先物をローンチしたことでより顕著なものとなっており、その戦いの場はオプション市場へと移行しつつあるという。
このビットコイン先物オプションに関してCMEのTim McCourt氏は次のようにコメントしている。
我社はクライアントや業界関係者と協力することで、強固で流動性の高い先物市場を構築しました。ビットコイン先物オプションは投資家がリスク管理を行う上で柔軟且つ正確性の高い選択肢となり得るでしょう。約2年前に我社がビットコイン先物をローンチして以来、仮想通貨市場でのヘッジ手段としてオプションに対する関心が高まってきています。
Tim McCourt, Head of Equity Index and Alternative Investment Products at CME - CME Groupより引用
先月、CMEはビットコイン先物オプションの詳細を公開し、この商品が5BTC単位の契約になることに加え、Bitstamp(ビットスタンプ)、コインベース(Coinbase) 、itBit、Kraken(クラーケン)、Gemini(ジェミニ)などの仮想通貨取引所に連動したCME Bitcoin Reference Rateのインデックス価格を参照することを明らかにした。これまでCMEのビットコイン先物は好調を維持しており、2019年の平均日間取引量は前年比の約2倍となる6,500契約に達しているが、このビットコイン先物オプションに関する発表がどのような影響をもたらすのか、今後も同社の動きには注目していきたい。
release date 2019.11.13
仮想通貨市場では一時的な価格の暴落であるフラッシュクラッシュが度々観測されており、多くのトレーダーがその被害にあっていることが報告されている。特に仮想通貨デリバティブ市場では現物市場よりも流動性が低くなる傾向があるため、不当な価格操作を目的としたフラッシュクラッシュが発生しやすい環境が整っているという。実際に先日もCMEのビットコイン先物市場で参照価格が9,300ドルから8,500ドルまで一気に暴落するフラッシュクラッシュが発生しており、仮想通貨コミュニティでは同デリバティブ市場に対する警戒心が強まっているようだ。先月末、同様の事態に陥った仮想通貨デリバティブ取引所のDeribitはフラッシュクラッシュ被害に対する補償を決定すると同時に、システムの改善を約束することで事態の収拾を図ろうとしている。ビットコイン先物オプションのローンチを間近に控えているCMEだが、どのような対策を講じるのか、今後も同社の動向を見守っていきたい。
作成日
:2019.11.13
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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