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バイナンス、先物取引のレバレッジを125倍に引き上げ

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update 2021.08.31 15:29
バイナンス、先物取引のレバレッジを125倍に引き上げ

update 2021.08.31 15:29

BitMEXを超えて業界最大クラスのレバレッジを提供

大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】は、ビットコイン(Bitcoin)とテザー(Tether)の通貨ペアを対象とした先物取引のレバレッジを最大125倍まで引き上げることを発表した。[1]

バイナンスは今年7月初めに、同社の先物プラットフォームであるBinance Futuresにおけるレバレッジの上限を20倍に設定すると予告していたが、今月18日の発表によると、ユーザーが1倍から125倍まで自由にレバレッジを選択できるようになったという。今回の決定でBinance FuturesのレバレッジはBitMEXの先物取引を超え、仮想通貨業界で最大クラスとなった。

バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏は、この決定に関して次のようにコメントしている。

機関投資家の取引量が増加したことで、Binance Futuresにもその需要が流入してきている様子がうかがえます。市場は優れた安定性と高いパフォーマンスを兼ね備えた取引サービスを求めていますが、現在、バイナンスはそれに見合うだけのものを提供できていると言えるでしょう。

Changpeng Zhao, CEO of Binance - Binance Blogより引用

エコノミストのNouriel Roubini氏は、高レバレッジの取引がトレーダーのリスクを増大させると批判の声を上げているが、バイナンスは対策としてリスク管理に役立つヘッジツールを提供すると共に保険基金を立ち上げたことを発表している。インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)が手がける仮想通貨取引プラットフォームのBakktがビットコイン先物の提供を開始するなど、仮想通貨を対象とした先物取引の需要をめぐる競争は激化しているだけに、今後もバイナンスの動向には注目していきたい。

release date 2019.10.21

出典元:

ニュースコメント

高レバレッジで顧客獲得を狙うオフショア取引所

海外FX市場では個人投資家を保護することを目的に、各ブローカーがハードブレグジットに備えたレバレッジ対策を模索するなど、各国政府の規制と相まって最大レバレッジの値は縮小傾向にあるようだ。また、仮想通貨市場でも同様の動きが生じており、日本政府が仮想通貨の証拠金取引を規制し、国内では米国を基準としてレバレッジの上限を2倍にすることが決定された。他の仮想通貨先進国もこの世界的な流れに迎合しているが、反対にバイナンスやBitMEXなどのオフショア地域を拠点とする取引所は、高レバレッジを売りに顧客獲得を狙う戦略に出ているようだ。現に欧州では規制強化に伴いオフショア地域のブローカーに顧客が流出していることが報告されており、各国政府がその対応に頭を悩ませている状況だ。バイナンスはグローバル市場に進出し、世界的な仮想通貨市場の開拓とユーザーベースの拡大を図っているが、今回のレバレッジ引き上げがどのような結果を生むのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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