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テレグラム、仮想通貨ウォレットをローンチへ

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update 2021.08.31 15:29
テレグラム、仮想通貨ウォレットをローンチへ

update 2021.08.31 15:29

独自仮想通貨を利用した送金が可能となる

人気メッセージングアプリケーションを展開するTelegram Group Inc【以下、テレグラムと称す】が、アプリケーションの利用規約を更新したため、同社のユーザー向けにGrams Walletという名称の仮想通貨ウォレットが正式にローンチされることが明らかになった。[1]

これまでテレグラムがGrams Walletに関しての公式声明を発表していなかったこともあり、今回の発表は仮想通貨市場にとってもサプライズな出来事となった。発表によると、Grams Walletは独立したアプリケーションとしても利用することが可能だが、テレグラムのメッセンジャーにその機能を組み込むこともできるという。この仮想通貨ウォレットはテレグラムが抱える世界3億人のユーザーに対して有効なソリューションとなることが期待されているものの、Facebookのリブラ同様に、ロシアを含む各国政府の妨害を受ける可能性もあるようだ。

更新された利用規約では、テレグラムが公開鍵および秘密鍵、バックアップフレーズ、パスワード、その他の個人情報を保持しないことが説明されていると同時に、ユーザーがこれらの情報を紛失した場合、同社が仮想通貨を復元することは困難だと明示されている。仮想通貨のトランザクションにはテレグラムが独自開発した仮想通貨のグラム(Gram)およびブロックチェーンのTelegram Open Network【以下、TONと称す】が用いられるが、同社がそのブロック生成のプロセスに関与することはできない仕組みになっているという。

これまでテレグラムはICO(イニシャルコインオファリング)を通じて200名近い投資家から17億ドルもの資金調達に成功し、別の資金調達ラウンドでも94名の認定投資家から8億5,000万ドルを獲得している。先月、テレグラムは独自ブロックチェーンの公開テストを実施しており、遅くとも今月末までにTONのローンチを計画しているが、今後も同社の動きに注目していきたい。

release date 2019.10.09

出典元:

ニュースコメント

TONのローンチに邁進するテレグラム

強大な資金力を背景に仮想通貨関連ソリューションの開発を進めるテレグラムは、独自仮想通貨の販売開始を発表し、今年7月には実際にLiquid Exchangeでグラムの限定販売を実施するなど、TONのローンチへ向けて着実に歩みを進めている。テレグラムがほとんど情報を開示していなかったことから、その詳細はあまり知られていないが、TONの開発を手がけるTON Labsによると、同ブロックチェーンは高効率で総合的に優れたプラットフォームになる可能性を秘めているという。また、TONはイーサリアム(Ethereum)の開発言語であるSolidity(ソリディティ)が利用できるため、同仮想通貨システムとの互換性が高く、汎用的なプラットフォームとしての特徴も備えているようだ。そのユーザー数の多さからTONは、Facebookが立ち上げを試みるリブラのライバルとなり得る存在として意識されているが、各国政府はテレグラムの取り組みをどのように見ているのか、今後も同社の動向を見守って行きたい。


Date

作成日

2019.10.09

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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