作成日
:2019.09.04
2021.08.31 15:30
人気メッセージングアプリケーションを展開するTelegram Group Inc【以下、テレグラムと称す】が、独自のブロックチェーンプロジェクトであるTelegram Open Network【以下、TONと称す】のローンチに向けて公開テストを実施していることが明らかになった。
これまでテレグラムはTONを10月末にローンチする予定であると伝えており、ここ数週間でテストネットワークをセットアップし、今月1日に公開テストを実施したことがわかっている。あるロシアメディアの報道によると、テレグラムはTONのノードをインストールおよびホストするために必要なコードや手順を近々リリースし、同時にネットワーク上でシャーディング(負荷分散処理)やコンセンサスアルゴリズムを有効化するという。
TONはテレグラムの独自仮想通貨であるグラム(Gram)の基盤として利用されるだけでなく、イーサリアム(Ethereum)と互換性を有するため、同ブロックチェーンのスマートコントラクト機能を移植することも可能なようだ。これらの情報はTON開発のツールを構築するTelegram Labsから寄せられたものであり、CEOであるAlexander Filatov氏は同社が7月以降、Solidityコンパイラ(イーサリアムの開発言語向けの翻訳機)を製作していたことを明かした。これに関してFilatov氏は、最も難しい試みだったがイーサリアムのプログラムをTONに取り込むことができるようになると語っている。
TONの公開テストがどのような結果に終わったのかは明らかではないが、前段階の非公開テストに参加した者は、テストノードのインストール中に様々なバグやエラーが発生したと述べている。テレグラムはTONを10月末までにローンチする計画を立て、それが失敗した際には投資家に全ての資金を返還すると約束しているだけに、今後も同プロジェクトの進捗が焦点となるだろう。
release date 2019.09.04
テレグラムはICOにより17億ドルもの資金調達に成功し、ICOで調達した資金をテレグラムの自社開発に投じると発表したことから、仮想通貨業界でもTONの開発は注目される存在となっている。最近では、テレグラムが中国内のIPアドレスからの大規模なDDoS攻撃(サーバに負荷を与える攻撃手段)やロシア政府からの情報開示の圧力に晒されているとの報道があったものの、同社のアプリケーションはFacebook Messanger(フェイスブックメッセンジャー)やWhatsAppに次ぐ人気を維持しているようだ。一部では情報漏洩に対する懸念が高まっているが、テレグラムはセキュリティアップデートを実施すると同時に、正当な理由がない限り顧客情報を譲渡しないとの方針を示した。今年6月、TONの完成を見据えてテレグラムはグラムの販売開始を発表し、それを仮想通貨取引所のLiquid Exchangeにリスティングすることも既に決定しており、今後も同社の動きには注目していきたい。
作成日
:2019.09.04
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー