Select Language

リップル社、開発者向けのプラットフォームをローンチ

リップル社、開発者向けのプラットフォームをローンチ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
リップル社、開発者向けのプラットフォームをローンチ

update 2021.08.31 15:29

SDKおよびオープンソースの提供で同社製品の発展を促す

仮想通貨関連の開発を手がけるRipple, Inc.【以下、リップル社と称す】は、仮想通貨を活用した同社製品の発展を促すことを目的に、ブロックチェーン開発者向けのプラットフォームであるXpringをローンチした。[1]

発表によると、Xpringは様々なツールを内蔵したソフトウェア開発キット(SDK)を開発者に提供し、リップル社が開発する仮想通貨であるXRPやInterledger Protocol(ILP)の機能を複数のプログラミング言語で容易に実装可能にするという。このXpringを利用すれば、これまでXRPの決済機能を統合するのに必要だったコーディング作業を80%削減できるため、メディアやゲーム業界などで需要が伸びているマイクロペイメントなど、あらゆるタイプのソリューションにも比較的簡単に対応可能となるようだ。また、リップル社はこのプラットフォーム上で開発したものをオープンソース化することを公言しており、ブロックチェーンを活用した決済ソリューションの普及に尽力する意向を示している。

Xpringの役員であるEthan Beard氏は、この新しいプラットフォームに関して次のようにコメントしている。

Xpringは難しさや煩雑さを感じずに決済機能をアプリケーションに統合できるよう設計されています。それはまさに決済業界のAWS(Amazon Web Service)のような存在です。Xpringはブロックチェーンおよび仮想通貨分野だけでなく、全世界2,300万人の開発者が対象のプラットフォームだと言えるでしょう。具体的には、このプラットフォームを介して開発者に様々なツールやサービス、プログラムを提供し、XRP LedgerやInterledger Protocolの活用を容易なものにしたいと考えているのです。我社はインターネットに価値をもたらすことを目標として取り組んでおり、金融機関向けのRippleNetと呼ばれるグローバルな決済ネットワークを展開しています。Xpringは我社の技術を利用する企業のエコシステムをどのように拡大すべきか検証する場でもありますが、成長を促すためには、我社のテクノロジー利用を簡素化し、企業が現実世界の問題解決に集中できるようにサポートする必要があると言えるでしょう。

Ethan Beard, Senior Vice President of Xpring - Forbesより引用

今回、Xpringのローンチと共に、リップル社は決済業者のBitPayやモバイルウォレットサービスのBRD、仮想通貨カストディのAnchorageが、XRPを利用したソリューションを導入することを発表した。BitPayが加わったことにより、Microsoft(マイクロソフト)やAT&Tを含む多くの小売店でXRPによる支払いが可能になるという。今年に入ってからリップル社はマネーグラムヘの投資を発表するなど、同社のエコシステムを拡大するために合計5億ドルの投資を行っている。先日、リップル社は事業拡大に向けた企業買収を発表し、積極的な動きに出ているが、今後も同社の動向に注目していきたい。

release date 2019.10.03

出典元:

ニュースコメント

XRPを軸としたソリューションの実用化が進む

ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)などの一般的な仮想通貨とは異なり、XRPは実質的にリップル社が管理する中央集権型の仮想通貨だと認識されている。透明性や公平性に欠けることから、以前はリップル社の運用スキームに疑問の声をあげる者も多く存在したが、近年RippleNetの拡大やその他製品の普及が急速に進んだ事実を背景に、XRPの時価総額は増加傾向にある。特に最近では、ビットコイン価格が暴落を見せるなど仮想通貨市場全体が不調の中でも、XRP価格は上昇に転じているようだ。現在XRPは時価総額ランキンで3位に付けているが、既にリップル社は200社以上のパートナー企業と提携しており、同社の送金ソリューションは実用的なレベルに達しつつあると言えるだろう。今回のXpringのローンチはこの流れを加速すると考えらえれるが、今後もリップル社の取り組みに期待しながら、その状況を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.03

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル