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Bittrex、新しい仮想通貨取引所の開設を発表

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update 2021.08.31 15:29
Bittrex、新しい仮想通貨取引所の開設を発表

update 2021.08.31 15:29

マルタの子会社を解散して新法人を設立

米国の大手仮想通貨取引所であるBittrexは、マルタに拠点を置く子会社のBittrex Internationalを解散し、リヒテンシュタインに新しくBittrex Globalという名称の仮想通貨取引プラットフォームを立ち上げることを先日発表した。[1]

発表によると、Bittrex Globalは今月末までにローンチされる予定となっており、トレーダーに幅広い種類の通貨ペアを対象とした取引サービスを提供するという。Bittrex Globalは、リワードプログラムの構築やクレジットカードによる入出金対応、プライベートトークン販売などの実施に加えて、ブロックチェーン法と呼ばれるTransaction Systems Based on the Trustworthy Technologies Actの枠組みに準拠することを検討している。

Bittrexはリヒテンシュタインの整備された規制環境に目をつけ、Bittrex Globalを首都のファドゥーツ市に設立することを決定し、同社のCEOにはKiran Raj氏、COOには金融業界に長年携わってきたStephen Stonberg氏を任命した。この新しい取引所の開設に伴いBittrexは、閉鎖するBittrex Internationalの全てのユーザーを受け入れ、同様の通貨ペアをリスティングする予定のようだ。

BittrexのCEOであるBill Shihara氏は、Bittrex Globalの開設について次のようにコメントしている。

Bittrex Internationalは革新的であり、Bittrexは世界的なブロックチェーン技術の普及に貢献しました。我社はBittrex Globalをローンチし、ブロックチェーンコミュニティに何らかの価値を提供できることを楽しみにしています。

Bill Shihara, CEO of Bittrex - Bittrexより引用

仮想通貨に友好的な国のひとつであるリヒテンシュタインは最近、ブロックチェーン法を可決し、ブロックチェーン関連企業を誘致する方針を掲げている。昨年、大手取引所のバイナンスは現地企業と提携してリヒテンシュタインで仮想通貨と法定通貨の取引サービスを開始しているが、今後も同国市場での展開に注目していきたい。

release date 2019.10.02

出典元:

ニュースコメント

産業化に取り組むリヒテンシュタイン

欧州連合(European Union)【以下、EUと称す】に加盟していないリヒテンシュタインは欧州経済領域(European Economy Area)を通じて各国市場へのアクセスを得ているが、EU加盟国よりも比較的自由に仮想通貨に関する規制環境を構築することが可能となっている。そのことを活かしてリヒテンシュタインはブロックチェーン関連企業に友好的なスイスに倣って仮想通貨市場を拡大し、将来的にはそれを産業化しようと試みているようだ。これまでリヒテンシュタインの銀行が機関投資家向け仮想通貨取引サービスを開始したことに加え、リヒテンシュタインの郵便局がビットコイン販売サービスを開始した。その他にもリヒテンシュタインでは主要な銀行が国内市場向けにステーブルコインのリリースを検討するなど、既存の金融業界による仮想通貨関連技術を採用する動きが活発になっているという。Bittrexの誘致に成功したリヒテンシュタインだが、国内の仮想通貨市場の発展を促すことはできるのか、今後も同国市場の動向を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.02

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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