Select Language

トランプ大統領が仮想通貨を禁止する可能性

トランプ大統領が仮想通貨を禁止する可能性

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
トランプ大統領が仮想通貨を禁止する可能性

update 2021.08.31 15:29

電子タバコの禁止で業界の危機感が高まる

Fundstrat Globalの共同経営者であるThomas Lee氏は、米国のドナルド・トランプ大統領が大統領命令を発令し、ビットコイン(Bitcoin)やその他の仮想通貨を禁止する動きに出る可能性があると言及した。[1]

Lee氏は米国政府が経済に与える影響を顧みず、電子タバコを禁止しようとしていることを受け、当局の新しい産業に対する厳しい対応に危機感を募らせているという。これまで米国では電子タバコの影響で数百人が何らかの病気にかかり、少なくとも6人が死亡した事実が明らかになっているものの、Lee氏はホワイトハウスの判断に一貫性がないと主張している。また、Lee氏は米国政府がどのような産業でも禁止できる現状を非難しており、ビットコインをはじめとする仮想通貨が次のターゲットになり得ると述べた。

一部コミュニティではLee氏の発言を発端に議論が活発になっており、米国政府および連邦準備制度(Federal Reserve)による体制を維持するために、当局が仮想通貨の排除を望んでいるとの意見も挙がっているようだ。これに加え、ある評論家はビットコイン価格が将来的に10万ドルに達する展開になれば、米国政府が仮想通貨の禁止措置を講じる可能性があるとの見解を共有している。

トランプ大統領および政府幹部が仮想通貨を敵視していることは想像に難くないが、実際にビットコインの所有が禁止となれば世界初の事例となる。インド政府は中央銀行以外が発行した仮想通貨の所有を違法にする意向だが、未だ実行には移せておらず、ボリビア、コロンビア、エクアドルなども仮想通貨取引を禁止するだけに留まっている状況だ。ベトナムやロシアは仮想通貨を正式な決済手段として認めていないが、仮想通貨への投資は可能だという。

このように米国よりも遥かに独裁的な国家でも仮想通貨を禁止することは難しく、仮想通貨業界のロビー活動が拡大している状況を加味すると、米国政府が即座に仮想通貨を禁止することは現実的ではないと言えるだろう。更に法定通貨のインフレやP2P取引の増加など、仮想通貨の利用を助長する環境が整いつつあるが、米国政府はどのような対応を見せるのか、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2019.09.16

出典元:

ニュースコメント

米国の仮想通貨市場に逆風が吹く

もともとトランプ大統領は仮想通貨に否定的な発言をするなど、当初から仮想通貨業界に敵対的な立場を取っていたが、国内で仮想通貨の影響力が増すに連れてその態度を更に硬化させているようだ。特に今年6月にFacebookが独自仮想通貨のリブラに関する詳細を公開して以降、米国を中心に世界の仮想通貨市場では逆風が吹いており、今年初めから好調を維持してきたビットコイン価格が停滞している。米国内ではコインベースがIEOおよびSTOプラットフォームの立ち上げを模索すると同時に、ジェミニ(Gemini)やKraken(クラーケン)を含む大手仮想通貨関連企業が新規事業の展開を企ててはいるものの、同国経済を支える金融市場との連携が思うように進んでいないという現状もある。その背景には鍵となる政府機関が対応方針を決めかねている実情も存在するが、最終的にトランプ大統領はどのような判断を下すのか、今後も仮想通貨市場の動きを見守っていきたい。


Date

作成日

2019.09.16

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
New
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル