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コインベース、IEOおよびSTOプラットフォームの立ち上げを模索

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update 2021.08.31 15:29
コインベース、IEOおよびSTOプラットフォームの立ち上げを模索

update 2021.08.31 15:29

ICOバブルの崩壊で新しい資金調達手段として注目を集める

米国の大手取引所であるCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104[1])【以下、コインベースと称す】が、IEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)およびSTO(セキュリティトークンオファリング)プラットフォームの立ち上げを検討していることが明らかになった。[2]

コインベースでアジア地域の営業責任者を務めるKayvon Pirestani氏は、今月11日にCoinDeskが開催した「Invest:Asia Conference」でIEOおよびSTOプラットフォームのローンチを模索していると言及した。Pirestani氏によると、IEOプラットフォームは今後数カ月でローンチの目処が立つようだが、STPプラットフォームに関しては全くの未知数であり、現時点ではどちらに関しても正式に発表できることはないという。

ICOバブルが崩壊したことにより、現在、多くのブロックチェーンプロジェクトがIEOを通じて資金調達を試みている。IEOの仕組み自体はICOと大差ないものの、実施前にプロジェクトの厳密な審査が設けられている点で異なっており、場合によってはトークンセールに進めない可能性もある。しかしながら、通貨ペアのリスティングやプロモーション効果など、取引所が後ろ盾となることのメリットも存在し、巨額の資金調達に成功する例も出てきているようだ。大手取引所の中では既にOKcoin、Kucoin、BitfinexがIEOプラットフォームをローンチしており、日本のコインチェックもこの分野への参入を検討しているという。

昨年、コインベースはSTOプラットフォームのローンチに向けてKeystone Capital Corp.、Venovate Marketplace、Digital Wealth LLCの3社を買収する許可を得ており、当局からブローカーディーラーライセンスを付与されている。Pirestani氏によると、取引量はまだ少ないがSTOに対する需要は増加傾向にあるようだが、コインベースはこの流れをどのように見ているのか、今後も同社の動きには注目していきたい。

release date 2019.09.12

出典元:

ニュースコメント

各取引所のIEOプラットフォームが成功を収める

既にIEOプラットフォームを展開する大手取引所は複数のプロジェクトで成功を収めており、仮想通貨コミュニティでは各取引所によるIEOに関する予想やその計画が大きなトピックとなっているという。例えば、今月11日にはHuobi(フォビ)のIEOプラットフォームであるHuobi Primeでブロックチェーンスマホが販売開始になったと同時に、独自仮想通貨であるNODEのトークンセールが実施されて注目を集めた。また、今年3月にはバイナンスが新規ICOで400万ドル相当のトークンを完売し、ペイメントソリューションを開発するCeler Networkの巨額な資金調達に貢献している。IEOおよびSTOプラットフォームの立ち上げを模索するコインベースは、これら競合に大きく水をあけられた形となったが、この仮想通貨市場の流れに乗り遅れないためには一刻も早い決断が必要だと言えるだろう。


Date

作成日

2019.09.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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