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ボクシング界のスター、パッキャオ氏が独自仮想通貨のPacを発行

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update 2021.08.31 15:30
ボクシング界のスター、パッキャオ氏が独自仮想通貨のPacを発行

update 2021.08.31 15:30

ボクシングファンのグッズ購入やSNS上での交流に活用

世界的なボクシングの元チャンピオンであり、フィリピンの政治家でもあるマニー・パッキャオ氏が、Pacトークン【以下、Pacと称す】という名称の独自仮想通貨を発行し、それをGlobal Crypto Offering Exchange【以下、GCOXと称す】にリスティングする予定であることが報道によって明らかになった。[1]

今月1日、フィリピンのマニラで開催された無料イベントにパッキャオ氏が登場し、同氏は集まったボクシングファンに向けてこのPacのローンチを公表した。発表によると、Pacは従来の仮想通貨プロジェクトとは異なり、資金調達を発行の主な目的とせず、限定グッズの購入やソーシャルメディア上でボクシングファンがパッキャオ氏と交流を図る手段として利用されるという。この独自仮想通貨の発行は、元リバプール(英プレミアリーグのサッカーチーム)のMichael Owen氏およびアブダビの王族であるSheikh Khaled bin Zayed al-Nahyan氏の投資が後ろ盾にあるようだ。

シンガポールを拠点に置くGCOXはセレブリティトークンと呼ばれるセレブリティが企画した独自仮想通貨を提供し、ファンコミュニティの活性化を目的とした活動を支援している。この事業に関してGCOXの創設者兼CEOであるJeffrey Lin氏は、資金調達のためでなく、セレブリティに関するエコシステムを構築したいと説明した。このセレブリティトークンの価値は発行元となっている当人の人気を反映し、保有者は発行元のセレブリティの人気を資産として持つことができるという。

パッキャオ氏は個人投資家としてブロックチェーンベースの企業に投資するなど仮想通貨関連事業への関心を示しており、2018年3月にはGCOXと契約を結び、このたび同プラットフォーム上でPacのリリースを実現させた。昨年後半には米国のシンガーソングライターであるJason Derulo氏がPacと同様のトークンをGCOXと開発することを発表し、同じくテニス界のスターであるCaroline Wozniacki氏もセレブリティトークンのローンチを見据えている状況だ。このようにエンターテイメントの世界でも仮想通貨の利用が進んでおり、今後もGCOXやPacの動きに注目していきたい。

release date 2019.09.03

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場を後押しするパッキャオ氏

パッキャオ氏は2007年にフィリピンの下院議員選挙に出馬し政治家としてのスタートを切っており、現在はラバン党の上院議員としてロドリゴ・ドゥテルテ大統領が掲げる麻薬撲滅戦争を含む政策に賛同する立場を強めているという。ドゥテルテ大統領はその他にもフィリピンを仮想通貨大国として発展させるための政策を進めてきたが、仮想通貨市場に強い興味を示すパッキャオ氏もそれを支持する意向を明確にしているようだ。その甲斐もあってかフィリピンでは仮想通貨の発行に関する新規制が発表されたことに加えて、フィリピンでICOに関する新規制が導入されるほか、BSP総裁が独自仮想通貨の発行に対する方針を発表するなど、今年に入って仮想通貨市場の規制環境が徐々に整いつつある。フィリピンのスターであるパッキャオ氏による独自仮想通貨の発行は同国の仮想通貨市場に対する後押しになると考えられるが、今後もその動向を注意深く見守って行きたい。


Date

作成日

2019.09.03

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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