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仮想通貨取引所のBitrueでハッキング事件が発生

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update 2021.08.31 15:26
仮想通貨取引所のBitrueでハッキング事件が発生

update 2021.08.31 15:26

顧客資産のリップルおよびエイダコインが盗難される

シンガポールを拠点とする仮想通貨取引所のBitrueは、今月27日にハッカーの攻撃を受けたことにより、顧客資産である410万ドル相当の930万XRP(リップルの通貨単位)および23万1,800ドル相当の250万ADA(エイダコインの通貨単位)が盗難されたことをTwitterで発表した。[1]

報告によると、同日の午前1時に犯人のハッカーがBitrueのホットウォレットに攻撃を仕掛けたことが確認されており、少なくとも90人のユーザーが保有する資金が流出した事実が明らかになった。犯人のハッカーは資金の移動を試みたようだが、BitrueがHuobi、Bittrex、ChangeNowの取引所に協力を求めたことから、一部資金および関連口座の凍結に成功している。

現在、Bitrueは同取引所システムの検証を進めており、これまでにリスクコントロールチームのレビュープロセスに脆弱性があったことが判明しているものの、事件解決への糸口は掴めておらず、仮想通貨コミュニティに情報提供を要請している状況だ。Bitrueは被害にあったユーザーに対し、盗難された資金を100%返金することを約束しており、同時に再発防止に向けてポリシー変更とセキュリティ対策強化の実施を検討すると公言した。

今年初めにもBitrueは、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)に対する51%攻撃で1万3,000ETCが流出の危機にあったことを報告している。今回の件と併せてユーザーの不安を煽る形となったが、Bitrueはどのように信頼を取り戻していくのか、今後も同社の対応に注目していきたい。

release date 2019.06.28

出典元:

ニュースコメント

発展の陰で取引所の安全性に課題

シンガポール当局が仮想通貨分野の産業発展を促進する前向きな政策を掲げていることから、同国には多くの仮想通貨関連企業が集まってきており、国内仮想通貨市場の発展に貢献しているようだ。最近では、中国資本の大手取引所であるHuobiやKuCoinが移転してきたのに加え、世界最大の取引所であるバイナンスもシンガポール市場への参入を果たしている。日本では外資の取引所が直接サービスを展開するには金融庁による承認など、高いハードルが設けられているが、シンガポール当局は日本のようなライセンス制度を導入しておらず、仮想通貨関連企業への制限を最小限に留めている状況だ。これまでの成果を考慮すると、シンガポール当局の政策は功を奏しているように見受けられるが、一方でセキュリティやコンプライアンス基準の統一が課題として浮き彫りになっている。事実、シンガポールでは今年初めにもDragonExがハッキング被害に見舞われたことを報告し、投資家保護の観点から安全性に対する懸念が高まっているが、当局はどのような対策に動くのか、今後の取り組みに期待したい。


Date

作成日

2019.06.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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