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Stably、Binance DEXにステーブルコインを上場

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update 2021.08.31 15:26
Stably、Binance DEXにステーブルコインを上場

update 2021.08.31 15:26

分散型取引所で取引通貨として利用可能

米国のシアトルを拠点とする仮想通貨関連企業のStablyは、同社の主力製品であるステーブルコインのStableUSDを大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】が手がけるBinance DEXに上場することを発表した。[1]

発表によると、StableUSD【以下、USDSBと称す】はバイナンスのブロックチェーンプロトコルであるバイナンスチェーン(Binance Chain)の独自トークン規格であるBEP2に則って発行されており、同社の分散型取引所におけるオンチェーン取引に利用することが可能だという。また、USDSBは低ボラティリティの取引通貨オプションや法定通貨との橋渡し的な存在となることに加えて、将来的に自動取引やアルゴリズム取引を成立させるための重要な役割を担っているようだ。

StablyのCEOであるKory Hoang氏は、USDSBのローンチに関して次のようにコメントしている。

StablyのBinance DEXにおけるステーブルコインのローンチは、分散型金融(DeFi)の普及と発展に重要な意味を持つでしょう。今回、USDSBを発行できたことを喜ばしく感じており、今後もバイナンスやバイナンスを支持するコミュニティと協力していきたいと思っています。

Kory Hoang, CEO of Stably - Mediumより引用

Binance DEX向けのUSDSBおよび汎用版のUSDS(ERC20を規格としたUSDSBと同等の通貨)は、Stablyとカストディ企業のPrime Trustによって発行されており、米ドルと1対1の交換レートで発行・償還することが可能だ。既にStablyは、バイナンスのメインとなる中央集権型の取引所にもこれらの仮想通貨を上場し、テザー(Tether)など他のステーブルコイン、USDSB・USDS同士の交換もサポートしている。ユーザーはバイナンスの口座やTrust Wallet、その他のBEP2規格対応の仮想通貨ウォレットでこれらの仮想通貨を管理することができるが、バイナンスとの協業で普及は拡大するのか、今後もStablyの動向には注目していきたい。

release date 2019.06.25

出典元:

ニュースコメント

安定性や送金の自由度に対するニーズに応える

多くの仮想通貨取引所では、ビットコイン(Bitcoin)が基軸通貨として取引に利用されているが、そのボラティリティの高さから、米ドルやユーロなどの主要な法定通貨のペアを好んで取引する仮想通貨トレーダーも少なくないようだ。特にボットによる自動取引を活用する個人は、約定価格のスリッページや市場がクラッシュするリスクを考慮し、ボラティリティが低い法定通貨のペアを選択することが合理的な判断となっている。JPモルガンチェースも独自仮想通貨の開発を進める中、今回のBinance DEXにおけるステーブルコインのリスティングは、正にこのような安定を求めるトレーダーの需要を狙ったサービスだと言えるが、同時にオフショアサービスへの自由な送金を求める投資家のニーズを満たす可能性もある。ステーブルコインの取り扱いに対応したことでBinance DEXは、仮想通貨取引が禁止されている中国やインド、インフレに悩まされる南米諸国の主要なハブとなり得るが、どのような事業展開を行うのか、今後もバイナンスの動きは注意深く見守っていきたい。


Date

作成日

2019.06.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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