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ユーロネクストにオスロ証券取引所グループの買収を認可

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ユーロネクストにオスロ証券取引所グループの買収を認可

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update 2021.08.31 15:26
ユーロネクストにオスロ証券取引所グループの買収を認可

update 2021.08.31 15:26

2019年6月末までに買収を完了させる見通し

欧州最大の取引所の一つである、Euronext【以下、ユーロネクストと称す】は13日、ノルウェーのオスロ証券取引所と証券保管振替機関(株券等の保管や株主権利の処理・管理等を行う機関)を運営するOslo Børs VPS Holding ASA(本社:Tollbugata 2 Postboks 460 Sentrum, 0105 Oslo[1])【以下、オスロ証券取引所グループと称す】の全株式を取得する買収提案に関し、ノルウェー財務省より認可を得たことを発表した。

ユーロネクストは既に、取消不能な事前買付分や公開買付分などを含め、オスロ証券取引所グループ株式を53.4%保有しており、ノルウェー当局からの買収許可を待つ状況であった。そして今回、ユーロネクストは買収認可を得たことにより、2019年6月末までにオスロ証券取引所グループの買収を完了させる意向を固めたとのことだ。

買収認可の受理に際し、ユーロネクストのCEO兼取締役会長を務めるStéphane Boujnah氏は以下のようにコメントしている。

我が社はオスロ証券取引所グループの買収に関しノルウェー財務省より認可を得たことを歓迎すると共に、2019年6月末までに買収手続きを完了させる予定であります。オスロ証券取引所グループには、今後我が社の一員としてオスロ証券取引所及び証券保管振替機関の運営を力強く牽引することに加え、我が社の目標である、欧州全域に最高水準のサービスを提供する証券取引市場の構築の実現に向けて地域のハブ的機能を担っていただく考えであります。我々はノルウェーの金融・ビジネス業界に貢献し、オスロ証券取引所の更なる飛躍のために全ての主要なステークホルダーと建設的に協働していくことを楽しみにしております。

Stéphane Boujnah, CEO and Chairman of the Managing Board of Euronext - Binance EURONEXTより引用

オスロ証券取引所グループの買収を巡っては、ユーロネクストとNasdaq, Inc.【以下、ナスダックと称す】が熾烈な株式争奪戦を繰り広げてきた。2019年1月14日、ユーロネクストがオスロ証券取引所グループ株式の公開買付をする意向を示した一方で、ナスダックも即座に対抗すべく株式公開買付案を公表した。更に、オスロ証券取引所グループの取締役会はナスダック案こそが全ての株主にとってベストな提案であり、ユーロネクスト案を受け入れるべきではないとして、ナスダック案を後押しする声明を発表していた。その後ユーロネクストとナスダックが共に買収価格の引上げと買付期間の延長を行う中、2019年4月の時点でナスダックの子会社であるNasdaq ABが順調に株式取得を進め37%の株式シェアを握ると見込まれていた。しかしながら、最終的にはユーロネクストがオスロ証券取引所グループの買収に向け当局から認可を得たことにより、同グループを手中に収めることに成功する結果となった。なお、ユーロネクストの株主は既にオスロ証券取引所グループの買収に賛同する意向を示しており、2019年5月16日の株主総会で正式に買収が承認される予定となっている。

今回正式にオスロ証券取引所グループの買収が認められたことにより、ユーロネクストが掲げる目標の達成に向けて同グループをどのように機能させ、付加価値の高いサービスを提供していくかに注目が集まる。

release date 2019.05.13

出典元:

ニュースコメント

ユーロネクスト、いよいよ北欧進出

ユーロネクストは、2000年にパリ、アムステルダム、ブリュッセルの証券取引所が合併し設立された欧州の取引所連合である。現在は欧州5カ国の証券取引所とポルトガルのCSD(証券決済機関)を管理しており、上場企業には欧州トップクラスの企業が名を連ね、地域最大の取引所連合のひとつとして世界中に知られている。また、昨年ユーロネクストはファストマッチ社株の90%を買収したが、その後間もなくiBabs社の株の60%をユーロネクストが買収したことが報道されるなど、積極的なM&Aによる事業拡大を行っていることでも有名だ。ノルウェー唯一の証券取引所であるオスロ証券取引所の買収にあたっては、ユーロネクスト、ナスダック両社が株式公開買付文書を公表して以来、 オスロの2大株主がナスダック案の支持を表明したり、ユーロネクストが投資銀行からの資金調達に成功したことが発表されるなど株式争奪戦は混迷を極め、ノルウェーの金融監督庁(FSA)が財務省に判断を委ねるほどであった。最終的には、資金調達に成功し株式の過半数を獲得したユーロネクストに軍配が上がった結果となったようだ。 この度の買収に関して、ユーロネクストはオスロ証券取引所グループを北欧市場の中核として位置付けることを約束している他、両社が持つ金融市場データを組み合わせることで欧州全体の市場データを構築し、決済サービスの拡充を図ることでインターネットソリューションの提供にさらに注力していくことを明らかにしている。この度のオスロ買収により、これまで以上にユーロネクストの多角化戦略が拡大することが予想される。


Date

作成日

 : 2019.05.14

Update

最終更新

 : 2021.08.31

著者情報

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arw
Peranakanka

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。慶應義塾大学卒。

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