Select Language

TopForex運営元、CySECより17万ユーロの罰金命令

TopForex運営元、CySECより17万ユーロの罰金命令

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.07.06 14:09
TopForex運営元、CySECより17万ユーロの罰金命令

update 2022.07.06 14:09

数々のコンプライアンス基準への違反が発覚

TopForexを運営する海外FX・CFDブローカーであるGoldenburg Group Ltd(本社:1 Siafi Street Porto Bello BLD, 3042 Limassol Cyprus[1])【以下、Goldenburgと称す】が、数々のコンプライアンス基準を違反したとして、キプロス証券取引委員会(CySEC)より合計170,000ユーロ(189,800ドル)の罰金を科せられたことが明らかとなった。[2]

3月にCySECはブローカーに2018年取引データ提出を義務づけており、今回Goldenburgが犯した最も重大なコンプライアンス違反である顧客取引に関する記録不備に対して、50,000ユーロ(55,820ドル)が科せられたとのことである。また取引の際に求められる適合性原則(顧客にマッチした商品を勧めること)や説明義務違反などに関連し、顧客利益を最大化するための専門家としての誠実性・公平性の原則にも違反したとして40,000ユーロ(44,650ドル)の罰金命令を受けたという。

加えてGoldenburgのマーケティング活動が顧客を誤認させたとして40,000ユーロが、更に同社が利用したサードパーティーのコンプライアンス違反として30,000ユーロの罰金がそれぞれ科せられた。サードパーティーの具体的な会社名は明らかとなっていないものの、Goldenburgにより適切な監督がなされていなかったとしている。またGoldenburgなどの投資サービス会社の責任において、顧客もしくは見込み客に販売促進すると共に注文を受注することができる特約代理人(tied agent)のコンプライアンス違反として5,000ユーロ(5,581ドル)が、そして最後にGoldenburgが他の市場に新たなオフィスを開設する計画である旨をCySECに対し適切な報告がなされなかったとして同じく5,000ユーロの制裁金を科す処分を受けたとのことである。

足元ではSFCが国信証券香港に罰金を科すなど、グローバルベースで規制当局がブローカーのコンプライアンス体制を厳しく監視している状況だ。併せて規制環境も目まぐるしく変化していることから、ブローカー各社にとって効率的且つ効果的に規制対応を図るべくレグテック(フィンテックを活用して規制対応に関する課題解決を図る技術)の活用が求められているとも言えよう。

release date 2019.05.03

出典元:

ニュースコメント

Goldenburgは今後どのような解決策を図るか

Goldenburgが運営するTopForexは、MetaTrader4、MetaTrader5のプラットフォームを導入し、顧客に対しFX、CFD、コモデティなどの商品を提供している他、TopForexのサイトでは、市場分析、業界ニュースの配信なども行っている。また、2016年に中国で開かれた国際博覧会のFOREX EXPOにて、ベストCFDブローカーの受賞歴を持つなど知名度も高く、TopForexはGoldenburgのトレードマークといえる存在だ。もとより、Goldenburgは2014年に設立され、CySECにて認可・規制を受けている比較的新しいブローカーのひとつであり、今回のコンプライアンス基準違反が、今後の事業の成長に影響を与えることは避けられない状況だろう。しかし、今回の一件でコンプライアンスの重要性を今一度確認する機会になったことは間違いなく、世界中の顧客を相手にサービス提供を行うグローバルカンパニーとして、今後のサービスの拡大とともに、これからの健全な運営に期待したい。


Date

作成日

2019.05.03

Update

最終更新

2022.07.06

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

GEMFOREX問題が大手メディアに掲載、世論を動かせるか注目

複数の大手メディアがGEMFOREX問題を取り上げたことが話題になっています。GEMFOREX騒動の経緯や2億円が未出金のままになっている元ユーザーの体験談などが掲載され、ネット上ではこの件を拡散して、世論を動かして事件化しようとする動きも見られます。
update2025.04.17 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル