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Apple Watch向けの仮想通貨ウォレットがリリース

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update 2021.08.31 15:26
Apple Watch向けの仮想通貨ウォレットがリリース

update 2021.08.31 15:26

ビットコインのライトニングネットワークを利用

仮想通貨ウォレットの開発を手がけるBluewalletは、ビットコイン(Bitcoin)のライトニングネットワークを利用したApple Watch向けのアプリケーションをリリースしたことを伝えた。[1]

このアプリケーションでは、ユーザーがQRコードを通して、ビットコイン決済など、ビットコインの支払いや受け取りが可能になるという。Apple Watchなどのスマートウォッチは、スマートフォンほど普及している製品ではないものの、Bluewalletは、ウェアラブルデバイスという特性を活かし、わずか2回のタップで操作を完結できるよう設計されている。しかしながら、基盤となるライトニングネットワーク自体の技術が未だ確立されておらず、また、実証実験的な側面もあるため、どれ程のユーザーに受け入れられるかは未知数のようだ。

今回の新しい試みに関して、Bluewalletの製品およびUXエンジニアであるNuno Coelho氏は、次のようにコメントした。

このアプリケーションは、Apple Watchにウォレット機能を実装する実験です。最初にリリースする製品は、ライトニングペイメントを実行するだけのシンプルなものですが、ユーザーからのフィードバックが良ければ、このプロジェクトに多くの時間を投資していきたいと考えています。発展途上にある業界で、我社は最適なソリューションを模索しています。

Nuno Coelho, Product and UX Engineer of Bluewallet - CoinDeskより引用

3人の開発者によって運営されるBluewalletは、提供する仮想通貨ウォレットの機能拡張にも取り組んでいるとのことだ。また、Bluewalletは、サードパーティのサービスから移行することを直近の目標に掲げており、今後も仮想通貨市場でのますますの活躍が期待されよう。

release date 2019.05.06

出典元:

ニュースコメント

開発が進むライトニングネットワーク

Bluewalletの仮想通貨にも利用されるライトニングネットワークは、実用的なソリューションとしての開発が進んでおり、現在、業界でも注目を集めるテクノロジーだと言える。ビットコインにおけるライトニングネットワークは、メインネットとは別のセカンドレイヤーとして構築され、高速なトランザクションが可能だ。また、ブロックチェーン外のレイヤーでトランザクションを処理することから、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決する手段としてだけではなく、比較的安価な手数料でマイクロペイメントなどに利用することもできるという。しかしながら、二重支払いなどを引き起こすビットコインの脆弱性の一つしてあげられるトランザクション展性が、ライトニングトランザクションの実装をより困難なものとしているのも事実だ。また、Bluewalletも指摘するように、ライトニングネットワークは、新しいテクノロジーのため、安全面での確認が取れておらず、運用する上でのリスクが懸念されている。実際に2018年には、ライトニングネットワークのノードが、DDoS(Distributed Denial of Service attack)攻撃の標的にされたり、ElectrumがDoS攻撃を受けたりしたケースもあるが、今後は、セキュリティレベルが向上することに期待したい。


Date

作成日

2019.05.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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