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Broadway、Barracuda FXを買収

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update 2021.08.31 15:26
Broadway、Barracuda FXを買収

update 2021.08.31 15:26

マルチアセットクラスの新ソリューションを提供する意向

FXと債券取引関連ソリューションを提供するフィンテック企業Broadway Technology(本社:28 Liberty 50th Floor New York, NY 10005[1])【以下、Broadwayと称す】は4月2日、FX執行管理に特化したテクノロジープロバイダーであるBarracuda FX(本社:George's Dock House, 2 George's Dock, I.F.S.C, Dublin 1, Ireland, D01 H2T6[2])【以下、Barracudaと称す】を買収したことを発表した。

BroadwayはBarracudaの買収を通じて、商品ラインナップの拡充を図り、投資家のライフサイクルにおける様々な場面に適応したマルチアセットクラスの新たなソリューションを提供する意向だ。

今回の買収に関する契約内容は明らかとなっていないものの、BroadwayはBarracudaを買収の影響を受けず、引き続き独立した事業体として維持させる見通しである。また、BarracudaのCEOであるKieran Fitzpatrick氏とCOOのMaurice Curran氏の両名が率いるBarracudaのFX部門は継続して事業を展開する模様だ。更に、Fitzpatrick氏とCurran氏の両名は、それぞれBroadwayのFX部門ヘッド、FXオペレーション部門ヘッドとして重責を担う見込みとのことである。

BroadwayによるBarracudaの買収に際し、BroadwayのCEOであるTyler Moeller氏と Fitzpatrick氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社は常に、新たなビジネスやトレーディング環境、そして規制対応によって生じてくるお客様のニーズがどのようなものかを考えております。我々は刻々と移り変わるお客様のニーズを的確に満たす様々な機能が備わったマルチアセットクラスのフルスタックプラットフォームを提供すべく、今回のBarracudaの買収を含め投資を継続させる意向であります。そしてBarracudaの買収は我々にとって変革をもたらす投資であり、Barracudaを我が社に迎え入れられることを喜ばしく思っております。Barracudaは機関投資家の厳しい要望にも十分に対応する非常に優れた技術水準を誇り、業界内でも最高クラスの評価を得ていることから、我が社と協働して賞を獲得するほどのテクノロジーソリューションを提供していけることを楽しみにしております。

Tyler Moeller, CEO of Barracuda - Broadway Technologyより引用

今回のBroadwayによる買収は、我が社の受賞歴のあるテクノロジーと世界に誇る高付加価値サービスを広範なお客様に提供する素晴らしい機会を得たと考えております。既に多くのお客様がBroadwayと我が社の主力商品・サービスを利用していることから、Broadwayの一員に加わることは我が社にとってだけでなくお客様にも価値をもたらすと思われます。我が社はBroadwayが掲げるフロントオフィス向け取引プラットフォームの提供に関するビジョンを共有すると共に、Broadwayが目覚ましい成功を成し遂げるべくリーダーシップを発揮していくことを楽しみにしております。

Kieran Fitzpatrick, CEO of Barracuda - Broadway Technologyより引用

BroadwayによるBarracudaの買収は、明確な顧客ニーズを捉えた上での投資決定であると考えられ、今後如何なる画期的なソリューションを提供するか注目される。

release date 2019.04.03

出典元:

ニュースコメント

買収によるシナジー効果は計り知れない

Broadwayは2003年の設立以来、FXならびに債権取引関連ソリューションを提供する企業として断固たる地位を築いてきた。特に債権取引向けのプラットフォームは高いシェア率を誇り、業界をリードしている。今回の買収により、Broadwayはこれまで主力としてこなかったFXソリューション事業の強化を図ることができ、名実ともにマルチアセットクラスのプラットフォームを提供する企業としてさらなる成長が期待される。一方のBarracudaは2011年の設立以来、FX関連のテクノロジープロバイダーとして、高い約定力を誇る高品質で数々の受賞歴のあるFXプラットフォームには定評がある。Barracudaの既存事業であるFX部門は合併の影響を受けず、事業を継続していくとのことから、Broadwayの資本によりさらに安定的に事業を継続できるなど、今回の買収は双方にとってメリットのある、合理的な判断であると言えるであろう。業界をリードしてきた両社の買収によるシナジー効果により顧客へのサービス向上のみならず、市場全体の活性化が期待される。今後の両社の発展に期待したい。


Date

作成日

2019.04.03

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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