作成日
:2019.03.28
2021.08.31 15:26
ロシアのセキュリティ会社であるKaspersky Lab(本社:39A/3 Leningradskoe Shosse Moscow, 125212 Russian Federation
)【以下、Kasperskyと称す】は、北朝鮮が支援するハッカー集団、Lazarus APT【以下、ラザルスと称す】が、継続的に仮想通貨取引所への攻撃を仕掛けていることを警告した。今月26日にKasperskyが投稿したブログ記事によると、ラザルスは、取引所のファイアウォールを突破し、資金を盗み出すために、新たな技術や戦術を生み出していることがわかった。2018年中旬、Kasperskyは、AppleJeusと呼ばれる取引所を攻撃する手法についてのレポートを公開しており、その中で、ラザルスが、仮想通貨関連企業をターゲットにバックドアによるウィルス感染を仕掛けていることが明らかにされている。また、ラザルスは、MacOSのコンピュータも攻撃対象とすることで、ターゲットを拡大しているという。
最も悪名高いハッカーグループのひとつであるラザルスは、これまで、少なくとも5つの取引所でのハッキング事件に関与していると言われており、5億3,600万ドルが流出した日本のコインチェックハッキング事件でも、首謀者としての疑いがかかっている。この事件をきっかけに、日本市場は、仮想通貨業界の再編に動き、取引所におけるセキュリティの強化を図ったため、それ以降、目立った被害は発生していないが、コインチェック事件は、現在でも未解決のままだ。
テクノロジーや経営基準などが向上しているにも関わらず、取引所は、サイバー攻撃に対して弱さを見せており、2019年に入ってからは既にCryptopiaとDragonEXがハッキングの対象となり、数百万ドル規模の被害に見舞われている。Kasperskyは、新しいサードパーティ製品やソフトウェアをインストールする際は、細心の注意を払い、Microsoft Officeの文書なども有効化しない様、仮想通貨関連企業に対してアドバイスを送っているが、2019年、仮想通貨市場のセキュリティが向上することに期待したい。
release date 2019.03.28
世界中の仮想通貨取引所を標的としたサイバー攻撃では、2015年から2018年の間に北朝鮮が6億ドルを超える仮想通貨を盗難したことが明らかになり、仮想通貨業界の大きな脅威となっている。特にソフトウェアやウェブサイトに罠を仕掛け、利用者のデバイスをウィルス感染させるバックドアを利用した方法は、システム管理者だけではなく、パートナー企業、取引所のユーザーなども攻撃対象となるため、セキュリティに長けた企業でも対策は容易ではない。事実、バックドアによるセキュリティ侵害の被害は、増加傾向にあり、ランサムウェア(システムのアクセスを制限するマルウェア)やダウンローダー(マルウェアを不正にダウンロードするプログラム)などに次いで、被害件数が多いという。対策として、セキュリティソフトウェアを常に最新のものに保つことや定期的なコンピュータのチェックを欠かさないことが挙げられるが、取引所での被害を避けるためには、何より個々のITリテラシー向上が必須となるだろう。
作成日
:2019.03.28
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー