Select Language

Twitchが仮想通貨による支払いオプションを廃止

Twitchが仮想通貨による支払いオプションを廃止

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
Twitchが仮想通貨による支払いオプションを廃止

update 2021.08.31 15:26

サブスクリプションの解約によるボイコットも発生

SNSでの報告によると、Twitch Interactive, Inc.【以下、Twitchと称す】が運営する人気ライブストリーミングプラットフォームのTwitch.tvが、仮想通貨による支払いオプションを密かに廃止したことが明らかになった。[1]

このTwitchによる動きは、サブスクリプション支払いの際、仮想通貨が利用不可となっていることに気づいたRedditユーザーによって初めて明らかにされ、これに不満を持った一部ユーザーは、サブスクリプションの解約によるボイコット活動を行なっているようだ。Twitchによると、仮想通貨での支払いオプションは、2018年中旬に採用され、同社は、ビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)などを含む多様な仮想通貨へと対応したという。しかしながら、このオプションを認識しているユーザーは少ないようで、Twitchが仮想通貨による支払いの受入れを廃止したのも、利用量が伸びなかったことが原因だと推測されている。

また、Twitchには、投げ銭と呼ばれる配信者への寄付機能が実装されていたが、それも、様々なプラットフォームに対応した人気のストリーミングソフトウェア(投げ銭の受け取りやコンテンツ管理など基本的な機能を配信者へ提供するソフトウェア)を開発するStreamLabsが、仮想通貨のサポートを中止したため、廃止されることがわかった。今年初め、ある配信者が、Twitch上でおよそ7万ドル相当の投げ銭を手にしたことが話題となったものの、やはり、仮想通貨の利用が奮わず今回の決断に至ったという。仮想通貨による支払いは、技術的にもまだまだ課題があり、過去には、ゲームサイトのChess.comが、決済処理の問題で100BTC以上の支払いを受け取れないことを伝えている。

2014年に大手Eコマース企業のアマゾンに9億7,000万ドルで買収されたTwitchは、今では、1,500万人の日間アクティブユーザーを抱え、100万人の同時接続ユーザーおよび220万人の配信者数を誇るサービスにまで成長した。IT企業が仮想通貨業界との繋がりを深めていく中、Twitchがこのまま対応を見送り続けることは考え難いが、今後、どのような動きを見せるのだろうか。

release date 2019.03.25

出典元:

ニュースコメント

数少ない成功例となるも大手サービスが撤退

大手動画投稿サイトのYouTubeや世界的なSNSであるFacebookなど、ライブストリーミングに対応したプラットフォームでは、日常的に投げ銭が利用されるようになってきた。その多くでは、専用の通貨または仮想通貨が利用されており、配信者などクリエイターが活動を続けるための重要なエコシステムの中心になりつつある。今年4月には、Twitchと同様のライブ配信サービスを提供する「ツイキャス」がモナコインを使った投げ銭に対応して話題となった。この流れの中で、StreamLabsは、主要なソフトウェアとして利用され、Twitchにおける15%のコンテンツでの投げ銭に貢献し、2018年の第1四半期だけで、3,400万ドルもの仮想通貨による投げ銭を払い出している。このことから、ライブストリーミングサービスにおける投げ銭は、仮想通貨の数少ないユーズケースとして認識されていただけに、TwitchやStreamLabsなど大手企業のサポート停止は、驚きの報告となっただろう。Eコマースや予約サイトなどのFinTech(フィンテック)を代表するオンライン決済サービスでは、仮想通貨の利用は思うように進まず、仮想通貨業界にとっては、ライブストリーミングでの需要拡大が頼みの綱となっている状況だが、今後の各サービスの展開には注目していきたい。


Date

作成日

2019.03.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル