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ジェミニ、英大手通信企業のクラウドネットワークに参画

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update 2021.08.31 15:27
ジェミニ、英大手通信企業のクラウドネットワークに参画

update 2021.08.31 15:27

BTグループ顧客企業へのサービス提供に期待

大手通信事業者BT Group plc(本社:BT Centre 81 Newgate Street, London EC1A 7AJ United Kingdom[1])【以下、BTグループと称す】のプレスリリースによると、ニューヨークを拠点に仮想通貨取引やカストディサービスを展開するGemini Trust Company, LLC(本社:600 Third Avenue, 2nd Floor, New York, NY, 10016, United States[2])【以下、ジェミニと称す】が、同社の金融機関向けネットワークであるBT Radianz Cloudに参画したことが明らかになった。[3]

BT Radianz Cloudは、数千のブローカーや機関投資家、取引所、決済業者などに利用される信頼性の高いクラウドプラットフォームで、利用者は、400ものサービスプロバイダーが提供する1,000以上の金融業界向けアプリケーションやサービスにアクセスできるという。このサービスに関して、BT RadianzのマネージングディレクターであるMichael Woodman氏は、パフォーマンスやセキュリティにおいて厳格な基準を持つ世界的な金融機関のニーズにも応えられるプラットフォームだと言及している。

2014年にCameron Winklevoss氏とTyler Winklevoss氏のウィンクルボス兄弟によって設立されたジェミニは、今回、BT Radianz Cloudに加盟した世界初の仮想通貨企業となり、グローバル市場へ自社の仮想通貨関連サービスを展開する足がかりをつかんでいる。例えば、ネットワークを介して他社の証券取引所やデリバティブ取引所に、仮想通貨取引サービスを統合することで、ジェミニは、より多くのユーザーにサービスを提供できるようになるという。

BT Radianz Cloudにおけるジェミニの価値について、同社のCIO(Chief Information Officer)であるNick Vigier氏は以下のようにコメントしている。

高い水準のパフォーマンスと豊富な接続オプションを提供できる仮想通貨取引所は、世界中見渡しても我社だけです。BT Radianz CloudのアクセスをNY5(エクイニクスの業務用サーバー)データセンターに追加することで、直接またはAWS(アマゾンウェブサービス)を通してFIXインターフェイス(電子通信による金融情報の交換手段)を利用できます。これにより、顧客の接続性を高めることが可能となるのです。

Nick Vigier, CIO of Gemini Trust Company - BTより引用

BT Radianz Cloudに参加したことで、ジェミニは、様々な恩恵を受けると考えられるが、厳しい契約やコンプライアンスを遵守する金融機関にサービスを提供するためには、信頼性やセキュリティの高さが重要になる。その点、ジェミニは、競合他社に先駆けて仮想通貨保険を導入するなど、サービスレベルの向上に力を入れているが、今後も継続的な取り組みが必要となってくるだろう。

release date 2019.02.28

出典元:

ニュースコメント

ITや金融向けのクラウド事業を推進するBTグループ

欧州市場を中心としたグローバル市場へ向けて、通信サービスを展開するBTグループは、世界170か国に進出しており、今では、3兆円以上の売上高を計上する世界的な巨大企業として通信業界での地位を確立している。近年、BTグループは、次の成長分野としてクラウドサービスの拡充に力を入れており、テクノロジー企業や金融機関とのパートナーシップを積極的に締結している模様だ。特に今回、話題に上がっているRadianz Cloudには、東京証券取引所と大阪証券取引所の運営企業が統合されたことで発足した、日本取引所グループなどの有力企業も数多く参加している。このパートナーシップによって、日本取引所グループは、マーケットデータの提供等に利用する通信環境や関連機能の構築を計画しているようだ。仮想通貨取引所として初めてRadianz Cloudに参加することになったジェミニだが、企業間決済などの利用に適したイーサリアム(Ethereum)ベースのステーブルコインであるジェミニドルの開発にも注力していくことから、既存の金融機関との協業が加速することが期待される。


Date

作成日

2019.02.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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