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Markets.com、グレーマーケットを提供

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update 2022.07.18 16:40
Markets.com、グレーマーケットを提供

update 2022.07.18 16:40

注目高まる企業のグレーマーケット取引を通じ、顧客層拡充を模索

オンラインゲーム業界と金融業のビッグカンパニーであるPlaytech(本社:2nd Floor, St George's Court, Upper Church Street, Douglas, IM1 1EE, United Kingdom[1])が運営する海外FXブローカーのMarkets.comは、配車サービスを手掛ける複数の大手企業がこぞってIPO(新規株式公開)を控える中、更なる顧客層の拡充を図るべく、グレーマーケット(grey market、株式上場前に売買を行える市場)を提供することを発表した。

Markets.comの顧客は、Markets.comが提供するグレーマーケットにおいて、Uber(ウーバー)やLyft(リフト)といった配車サービスを提供する企業の株式上場前に、企業価値を予想して投機を行うことが可能となるという。このグレーマーケットにおけるスプレッドベッティングの機会の提供は、伝統的な株式ブローカーよりもCFDブローカーが知識・経験を踏まえ優位性を持つサービス分野と言えよう。なおUberとLyftは、IPOを通じて莫大な資金を調達することが見込まれている他、Uberに関しては市場価値を約1,200億ドルと見積もる投資銀行も出てきている。現在、多くの市場参加者の間でIPOに向け準備を進める配車サービス企業への注目が高まっており、Markets.comではこれらの配車サービス企業への投資ニーズをいち早く取り込むべく、この度グレーマーケットを提供する流れとなったと言えよう。

グレーマーケットの提供に際し、Markets.comのCEOであるJoe Rundle氏は以下のようにコメントしている。

我が社はグレーマーケットの提供を先導しており、UberやLyftのグレーマーケットをいち早く提供する企業と自負しております。この度のグレーマーケットは、2019年において最も市場が活況となる素晴らしい投資機会になることが見込まれるため、他の投資家がIPO後の株式を購入する前に、ぜひグレーマーケットにて取引をお試しください。

Joe Rundle, CEO of Markets.com - Finance Magnatesより引用

投資家は一般的に、IPO後の株価推移を予想し株式を売買する。仮に買い銘柄の株価が予想通り上昇すれば利益を得ることができ、逆に売りで入った場合には、相場が下がれば同じく利益を得られる。ただし、近年は大型IPOが出てきておらず、そのため上昇・下落のトレンドが形成されない中、個人投資家にとって相場の流れを読み解くことが難しい状況となっている。このような市場環境下においては、競合他社の動向を見据えた上で精緻な企業分析を行うよりも、グレーマーケットにおけるスプレッドベッティングのような投機に投資家ニーズがあるのかもしれない。

なおMarkets.comでは、利用者の間で人気の高い民泊仲介サイトを運営するAirbnb(エアービーアンドビー)やウェブサイト上の画像を集めるツールを提供するPinterest(ピンタレスト)などのグレーマーケットの提供を次期に行う見通しでもある。Markets.comのように、投資家の間で注目が高まっている分野をいち早く把握すると共に、その需要を他社に先駆けて取り込む戦略を打ち出すことで、業績拡大に着実に寄与してくることが期待できよう。

release date 2019.01.25

出典元:

ニュースコメント

LyftとUberのグレーマーケット価格に注目

グレーマーケットとは、企業が新規上場株式公開(IPO)を行う前に、海外などで取引所を通すことなく機関投資家らが仮目論見書の価格に基づいて行われる相対取引市場のことを指す。そのため、グレーマーケット価格を参考にIPO株の購入を検討する個人投資家も少なくないだろう。日本では昨年、大手フリマアプリのメルカリや大手電気通信事業者ソフトバンクなどの大型IPOが注目されていた。両社ともに上場前にグレーマーケットでの取引が行われ、メルカリは3,800円(公募価格3,000円)、ソフトバンクは1,505円(公募価格1,500円)の気配値が目撃された。今回、米国の2大配車アプリサービスであるUberとLyftが2019年初頭にIPO申請を行ったことで注目を集めており、グレーマーケットで活発な取引が行われた場合、株式市場の活性化につながる糸口になることを期待したいところだ。


Date

作成日

2019.01.25

Update

最終更新

2022.07.18

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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