Select Language

ロンドン証券取引所、LCH株式持分14.6%を追加取得

ロンドン証券取引所、LCH株式持分14.6%を追加取得

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
ロンドン証券取引所、LCH株式持分14.6%を追加取得

update 2021.08.31 15:27

ユーロ建て取引決済大手LCHの株式持分比率を高め、更なる収益力向上を画策

世界三大証券取引所の1つとして知られるロンドン証券取引所グループ(本社:10 Patermoster Square, London, EC4M 7LS[1])【以下、LSEと称す】は12月14日、同じくロンドンを拠点としユーロ建て取引決済で欧州最大手の清算機関であるLCH(本社:Aldgate House, Aldgate High Street, London EC3N 1EA, UK[2])の株式持ち分14.6%を追加取得したことを発表した。

LSEでは既に、2018年度第3四半期決算報告において、最大4億3,800万ユーロ(4億9,436万ドル)を投じLCH株式持ち分を追加で15%取得する意向を公表していた。実際にはLCH株式持ち分14.6%を4億2,450万ユーロ(4億7,920万ドル)で取得する見通しとのことだ。なお、LSEが現在保有するLCH持ち分からは、LSEの2018年第3四半期売上高に対し金額にして5,700万ユーロ(7,162万ドル)を寄与しているという。

今回の追加株式取得に関しては、規制当局からの承認も下っており、LSEはこれによりLCH株式82.6%を保有することになる。またLSEによれば、保有キャッシュと既存債務を活用してLCH株式を取得する意向であり、これによりEPS(1株当たり利益, Earnings Per Share)も改善する見込みとのことだ。

なお、LSEが具体的にどの株主からLCH株式を購入するかは不明である。ただし、イスタンブール証券取引所やCFT&Viel&Cie、コメルツ銀行、ドイツ銀行、ナスダック、野村証券といった多くの少数株主からLCH株式を取得する見通しであると共に、バンクオブアメリカ・メリルリンチやバークレイズ、JPモルガン、モルガンスタンレー、ソシエテジェネラルといった機関投資家もLCH株式の一部を売却している模様だ。

LSEは、今回ユーロ建て取引決済で圧倒的なシェアを握るLCHの持ち分比率を高めることで、更なる収益力向上を図っていると伺えよう。

release date 2018.12.14

出典元:

ニュースコメント

様々なビジネスを展開するロンドン証券取引所

英国のロンドン証券取引所は、米国のニューヨーク証券取引所、日本の東京証券取引所とともに、世界三大証券取引所に挙げられている。ヨーロッパ市場の中心となるロンドン証券取引所は市場参加者や取引量が特に多く、市場がオープンするとユーロやポンドの値動きが活発化するなど、世界の株式市場に大きな影響を及ぼしている。また、英国企業だけでなく、多くの国外企業が上場しており、国際色が豊かな市場となっている。なお、ロンドン証券取引所の運営は2007年に設立したロンドン証券取引所グループが行っているが、国際的な経営統合を図っており、同年に買収したイタリア証券取引所をはじめとした、さまざまな機関を間接的に運営している。さらに、FTSEラッセルを通じた株価指数算出といった情報サービスなど幅広い事業も手掛けている。この度のLCH株式の追加取得により、収益力を高めることができるのか、今後の事業展開にも注目したい。


Date

作成日

2018.12.14

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル