Select Language

Skrill、欧州で事業を営む未認可ブローカーの取締り強化

Skrill、欧州で事業を営む未認可ブローカーの取締り強化

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.27 17:21
Skrill、欧州で事業を営む未認可ブローカーの取締り強化

update 2022.01.27 17:21

未認可ブローカーはSkrillのサービスが利用不可に

オンライン決済サービス会社であるペイセーフグループが運営するSkrill(本社:Floor 27 25 Canada Square London E14 5LQ United Kingdom[1])が、EU(欧州連合)域内でサービス提供を行うブローカーに対し、金融サービスライセンスのコピーを提示するよう求めていることが明らかとなった。

Skrillが11月12日の週初よりブローカーに送付した通知書を精査すると、Skrillが指す金融サービスの中には、欧州当局が規制強化を掲げているバイナリーオプションやCFDが含まれており、11月16日までにライセンスのコピーを送るよう記載されている。また、金融サービスライセンスのコピーを求めるのに伴い、直近にSkrillの決済規則やカードスキーム規定の変更も行った模様である。加えて、英国在住の顧客にバイナリーオプションを提供しているブローカーに関しては、英国金融行動監視機構(The Financial Conduct Authority, FCA)発行のライセンス提供が求められているとのことだ。

なお、Skrillからの通知を受け取ったブローカーがこれらの対応を行わない場合、Skrillは対象ブローカーのEU及び英国のマーチャントアカウントを制限する意向である。すなわち、11月30日より、EU・英国にて登録されたSkrillの顧客は、未対応のブローカーへ資金を移すことができなくなる見込みだ。この場合、ブローカーは、Skrillの規制開始から14日間は顧客への資金返却が可能となるが、12月中旬以降は顧客に対し別の方法による資金引き出しを求める必要がある。さらにSkrillは、EU圏内の顧客に対する入金オプションを外すと共に、ブローカーのウェブサイト内で決済企業として同社の会社ロゴやバナー広告を掲載している場合、削除することも求めている。これら一連の取締り強化策から勘案するに、Skrillが欧州圏内でサービス展開を図る未認可ブローカーを、自社のサービス対象から完全に外す意向であることが伺えよう。

クレジットカード会社大手のマスターカードやVISAは無認可ブローカーを規制することを発表しており、欧州圏内の顧客保護を目的としたEU当局による新たな規制枠組みのもと、規制当局と協力体制を敷いているが、Skrillもその流れに同調した形と見える。

Skrillが規制当局への協力体制に加わったことにより、同じくオンライン決済サービス会社であるペイセーフグループが運営元となる、デジタルウォレットサービスを提供するNETELLER(本社:3rd floor, Queen Victoria House, 41-43 Victoria Street, Douglas, Isle of Man 1M1 2LF[2])や、WebMoney(本社:Vytenio g. 4, LT-03113 Vilnius, Lithuania[3])、Fasapay(本社:435 Orchard Road 11/F Wisma Atria Singapore 238877[4])、そしてスウェーデンの金融サービスプロバイダーであるKlarna(本社:Klarna AB Sveavagen 46 SE-111 34 Stockholm Sweden[5])が買収したSofortといった他の決済サービス会社もこの流れに追随する可能性は十分あろう。加えてEU規制当局も、未認可ブローカーからEU圏内の投資家を保護する規制策を積極的に打ち出していくことが予想される。

release date 2018.11.16

出典元:

ニュースコメント

計り知れぬ未認可ブローカーへの影響

Skrill(スクリル)とは、2001年に英国のMoneybookersが設立し、FCAの認可のもと、オンライン資金移動サービスを提供する会社である。Skrillのサービスは電子メールアカウントとインターネットを利用するが、24時間、安全かつ手軽に資金移動することが可能であり、手数料も抑えられていることから、オンラインゲームサイトへの送金や、オンラインショッピングの決済、個人送金を行う手段として、世界的に利用されている。そして、海外FXブローカーへの入出金手段としても大変よく使われているため、この度のSkrillの規制強化は、欧州で事業を営む未認可ブローカーへ大きな影響を及ぼすことになるだろう。また、他の決済サービス会社もSkrillに追随する可能性が高く、未認可ブローカーは顧客の入出金について早急に見直しする必要に迫られそうだ。なお、2015年8月にはSkrillはNETELLERの運営会社に買収され、その後、日本におけるサービスが縮小傾向となり、2016年10月には日本居住者へのサービスが停止されている。


Date

作成日

2018.11.16

Update

最終更新

2022.01.27

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

FXONのスプレッドは狭い?他社との比較で分かった意外な結果

Myforex編集部でFXONのスプレッドについて調査した結果、特にビットコインのスプレッドが他社と比べても安定して低い水準であることが分かりました。またEUR/USDやGBP/USDなどのドルストレート銘柄のスプレッドも優秀な水準でした。
update2025.03.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル