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ニュース番組の放送でコインベースのIPO詳細を公開か

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update 2021.08.31 15:22
ニュース番組の放送でコインベースのIPO詳細を公開か

update 2021.08.31 15:22

内部情報の財務状況がSNSに投稿され議論を呼ぶ

米国サンフランシスコを拠点とする仮想通貨取引所のCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104[1])【以下、コインベースと称す】は、2017年頃からIPO(新規株式公開)の実施が噂されていたが、今月24日にツイッター上で同社のIPOに関する財務状況などの内部情報が投稿されたことにより議論を呼んでいる。情報を公開したのは、CNBCアフリカ(経済ニュース番組)のホストを務め、9万人近いフォロワーを抱えるRan NeuNer氏で、IPOの詳細は次回の番組放送の中で明らかになる予定だ。

NeuNer氏の投稿によると、コインベースの総口座数は、昨年ビットコイン価格が急騰していた際に、感謝祭後の数日間だけで新規口座の開設数が10万件を上回り、その後試金石とされていた2,500万件に到達している。なお、その中の60万件が活発に取引が行われている口座で、700万件が法定通貨資金で仮想通貨の取引が可能な状態にある口座だという。2017年は、コインベースのCEOであるBrian Armstrong氏が、毎日5万件の新規口座開設があると当時発言していたことから読み取れる様に、コインベースにとって最大の好機となり、この達成を後押ししたことが考えられる。

また、投稿は売上に関しても言及しており、コインベースの2018年度の第3四半期の売上は9,000万ドルだったと紹介している。前年度の最終期に計上した4億5,000万ドルには遠く及ばないが、この時期は、ビットコイン価格が2万ドルを越える、業界のピーク時だったことを考慮すると上出来だと言えるだろう。ちなみにコインベースの売上は、80%が取引所事業、15%が機関投資、5%がその他のセグメントから構成されているという。

コミュニティがこの内部情報のリークに盛り上がる中、多数のSNSユーザーがこのIPO情報の正当性に疑問を抱いており、あるユーザーは、これは間違った見解だと指摘している。 本当であればNeuNer氏の情報はビッグスクープと言えるが、今回の投稿はそれほど多く拡散されておらず、それが信憑性を欠いている証明だと、議論が展開された。別のユーザーは、違った観点からの懸念を述べており、特に仮想通貨市場への規制対応が決まっていない米国市場では、不安定な仮想通貨企業のIPOが即座に中止に追い込まれる可能性もあるとしている。どちらにせよ現時点では、コインベースからの正式な発表もないため、噂の真相は闇の中だが、ひとまずはCNBCの次回の放送に注目が集まることだろう。

release date 2018.10.26

出典元:

ニュースコメント

昨年からの人材確保はIPOへの布石か

コインベースは、2017年よりリーダーシップチームの強化を継続的に実施しており、積極的な人材確保にリソースを割いてきた。今年9月には、データ活用を取り入れた企業戦略を目指し、コインベースはLinkedInからヘッドハンティング(LinkedIn元データサイエンティスト部門の責任者であるMichael Li氏)したことが大きな話題となり、それ以前には、新しいCFO(Chief Financial Officer)とCCO(Chief Compliance Officer)を経営陣に迎え入れている。IPOに関する噂を肯定するわけではないが、コインベースは2017年末のCNBCの取材で、時期は別として上場する意思があることを言及していることから、この積極的な人材の確保が、米国のIPO基準を満たすための布石となっている可能性も少なからずあると考えられる。IPOが現実のものとなれば、コインベースが米国市場で仮想通貨取引事業ベンチャーの上場という前例を築くことになるが、米国規制当局はこれに対してどの様な見解を示すのか注目される。


Date

作成日

2018.10.26

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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