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中国大手マイニング企業Bitmainが香港証券取引所に上場申請

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update 2021.08.31 15:22
中国大手マイニング企業Bitmainが香港証券取引所に上場申請

update 2021.08.31 15:22

仮想通貨全盛の市場で成長する中国マイニング企業

中国の大手仮想通貨マイニング企業であるBitmain Technologies Ltd(本社:Building 25, North Olympic Science & Technology Park, Baosheng South Road, Haidian District, Beijing, China 100029[1])【以下、Bitmainと称す】が26日、香港証券取引所【以下、HKEXと称す】へ上場申請し新規株式公開(IPO)を行なう計画であることを明らかにした。

Bitmainによると、新規公開株式(IPO)に関する具体的な数値や内容は確定ではないとしながらも、150〜180億ドル規模になることが予想されている。 また、この度公開された目論見書によれば、Bitmainは、設立から今日まで急激な成長を遂げていることが明らかになった。同社は2015年に1億3700万ドルの売上高を記録しているが2017年には25億1770万ドルを計上する驚異的な伸びを見せ、1億2000万ドルの利益を計上したと報告されている。2018年に入ってもその勢いに陰りは見えず、第1四半期、第2四半期と継続して利益を上げているようだ。EBITDA(減価償却前営業利益)では、前期値の1億180万ドルから1億2290万ドルへと増加し、早くも大幅な利益を確保している。Bitmainは、今年に入ってこの莫大な利益を、ブロックチェーン関連企業のCircle In-ternet Financial Ltdとウェブブラウザー開発で有名なOpera Software AS(本社:Gjerdrums vei 19, NO-O484 OSLO, Norway[2])への投資に充てていることを明らかにしている。

また、この度のIPO計画に関し、監査人としてリサーチ・コンサルティングファームのKPMGとFrost & Sullivan、法律事務所のMaple and Calder、中国の投資銀行であるChina International Capital Corporation Hong Kong Securities Limitedなど、錚々たる企業が名を連ねている。また、Frost & Sullivanの調査によると、Bitmainは、2017年の売上高は中国で2番目に大きく、仮想通貨マイニングやAIアプリケーション向けの製品を開発する世界でも10位に入るほどの巨大なASIC機器製造企業であるという。尚、工場を持たないASIC機器製造企業という枠で見れば、2017年の売上は世界でトップ4に位置する世界的な大企業といえる。

Bitmainは今回のIPO申請の発表に乗じて、次世代ASIC製品であるBM1391の大量生産を近日中に開始することを公表しており、同じく上場を狙う中国のマイニング企業、Zhejiang Ebang Communication Co., Ltd(本社:1418-36#, Moganshan Road, Hanzhou, China[3])やCanaan Creative CO., LTD(本社:Building5 104-2, Silicon Valley Bright City, Haidian, Beijing, China[4])の2社を牽制している。ブロックチェーン最盛期の市場をASICデザインのパイオニアとしてリードしてきたBitmainだが、今後、中国経済圏でどのようにマイニングビジネスを展開していくのか期待したい。

release date 2018.9.27

出典元:

ニュースコメント

ブロックチェーンマイニング最大手のBitmain

Bitmainは、マイニングデバイスの販売や、マイニングプール、クラウドマイニングまで幅広く仮想通貨マイニングを専門に扱うブロックチェーンマイニング最大手の会社である。Bitmainが提供しているマイニングデバイスであるAntiminerは、ビットコインやその他の仮想通貨にも対応しており、Bitmainの大半の利益をAntiminerの販売によって得ている。圧倒的な速度で膨大な量のマイニングを行うためには、ASICチップおよび専用のマイニングマシンが必要となるが、AntminerはASIC市場の70%以上を独占しているといわれている。競合企業が続々と性能の高いマイニングマシンを発表する中、Bitmainは、世界で最高のASICを開発し続けるとコメントしており、今後もブロックチェーンマイニング業界を牽引していくことが予想される。Bitmainは、新たな分野への取り組みとして人工知能(AI)向けチップの開発にも挑戦していく計画を発表しており、今後さらなる発展が期待されている。


Date

作成日

2018.09.27

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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