作成日
:2018.09.17
2021.08.31 15:22
仮想通貨市場全体の時価総額が第2位の規模を誇るイーサリアム(ETH/USD)は、今月17日から18日にかけ30ドル近い急落に見舞われている。イーサリアムは、前日比で28ドル下落の11%減少となり、現在は196ドル近辺を推移している。この下げ幅は、先週記録した35%もの価格高騰による恩恵を半減させる計算となる。
この価格の乱高下は、先週イーサリアムが買いの爆発的な需要に支えられ、過去12ヶ月の日間の取引量記録を更新したことに端を発している。低迷を見せていたイーサリアムは、投資家の市場への関心の高まりを背景に、12日から15日の3日間で167ドルから228ドルへと押し上げられた。しかし、その動きも長くは続かず、今週に入り一転、売り勢力の拡大によって、再び日間取引量の記録を更新する形で急落という結果を招いている。
このような動きは他の通貨でも確認されており、時価総額で上位10位に入るビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、カルダノ(ADA)、モネロ(XMR)などを含む6つの通貨も、前日比でそれぞれ6%を超える価格ダウンとなっている。中国で6月に発表された第2回目の中国仮想通貨格付と8月に発表された第4回目の中国仮想通貨格付で、続けて首位となったイオス(EOS)に至っては、なんと12%以上の下落を記録しており、通貨安の影響を大きく受けている。
世界最大の仮想通貨として知られるビットコイン(BTC)においては、他の通貨に比べると比較的マシな状況にはあるものの、前日比4%の下落を記録しており、現行価格の6,223ドルは過去12ヶ月の底値となる5,800ドルラインへ手が届く状況にある。もしもビットコインが年間の底値を更新するようなことがあれば、仮想通貨市場のリスク回避の流れが進み、弱気な市場の雰囲気に拍車をかけることとなるだろう。
release date 2018.9.17
イーサムリアは、2013年にVitalik Buterin氏というロシア人によって開発された、現在仮想通貨市場の時価総額第2位を占める仮想通貨である。Buterin氏は現在もイーサリアムの開発の中心に携わっており、他の仮想通貨プロジェクトアドバイザーとしても活動している。イーサリアムというのはプラットフォームの名前であり、そのトークンはEther(イーサ、ETH)となっている。ビットコインが決済や送金を目的とした仮想通貨であるのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトという技術を備えた非中央集権のプラットフォームであり、人の手を介さずにプログラムを自動かつ的確にスピーディに実行する画期的なシステムが大きな特徴となっている。また、プルーフ・オブ・ステークという承認アルゴリズムを採用しており、ビットコインが採用しているプルーフ・オブ・ワークのように仕事量で承認するのではなく、コイン年数によって正しいことを証明するため、強い資本を持つマイナーが優位に立つということが起きにくくなっている。 イーサリアムからトークン発行の規格としてリリースされたERC20は、多くのICOに利用されており、また、送金するのにかかる時間もビットコインが約10分であるのに対し、イーサリアムは約15秒と大変短く、今後はビットコインのように決済手段として使用されていくことが予想される。多くの機能を備えたイーサリアムであるが、まだ開発途上の段階にあり今後もアップデートが予定されている。将来が期待される仮想通貨であることは間違いなく、現在世界的にも大きな注目を集めているイーサリアムに、今後も引き続き注目していきたい。
作成日
:2018.09.17
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー