作成日
:2018.06.26
2021.08.31 15:23
中国の情報産業省に属する電子情報産業発展研究院は、第2回目となる仮想通貨の格付けを公開した。
先月5月中旬、28の仮想通貨を対象に、第1回目の仮想通貨の格付けが発表されたが、今回の第2回目では、EOSとNebulasの2つの新たな仮想通貨が加わり、30の仮想通貨が、基礎技術、応用性、革新性の3つの項目によって評価された。
第2回目となる仮想通貨ランキングの総合評価では、前回の仮想通貨ランキングのリストに入っていなかった、EOSが1位にランクインし、続く2位は、前回1位であったイーサリアム(Ethereum)となった。イーサリアムに継いでランクインした仮想通貨は、Neo、Stellar、Liskで、リップル(Ripple)は9位、ビットコインは前回の13位から17位と順位を落とす結果となった。
EOSは、先日、メインネットが稼働してわずか2日後で、一時停止したほか、アカウントの凍結など、技術的トラブルが複数発生していたが、電子情報産業発展研究院は、このことを認めながらもEOSが、業界内で関心を集めている、新世代のパブリック・ブロックチェーンの開発に対して積極的に取り組んでいることを高く評価したとしている。
中国政府は、仮想通貨や、イニシャルコイン・オファリング(ICO)を取り締まる対策を強化する一方で、ブロックチェーン技術に関しては、重要視する姿勢をとっている。電子情報産業発展研究院は、この格付けが、ブロックチェーンに対する中国政府の信頼度を示しているとし、中国の技術者たちを先導していく役割を担うだろうと述べている。
release date 2018.6.26
作成日
:2018.06.26
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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