作成日
:2018.06.13
2021.08.31 15:23
米国大手の仮想通貨取引所を運営するCoinbase, Inc.(本社:548 Market St #23008 San Francisco, CA94104)【以下、コインベースと称す】は、今後数か月以内にイーサリアムクラシック(Ethereum Classic,ETC)の取り扱いを開始することを発表した。
この発表を受け、イーサリアムクラシックの価格は、わずか30分で25%以上も上昇し、過去24時間においては20%以上の上昇を記録した。ここ最近、仮想通貨市場は軟調に推移しており、好材料が出ても価格が反応しないことが多かったため、今回の発表は、市場に大きな影響を与えたことが伺える。
イーサリアムクラシックは、イーサリアム(Ethereum)を利用したプロジェクトであるThe DAOがハッキング被害を受けた事件をきっかけに、2016年7月にイーサリアムからハードフォークして誕生した仮想通貨である。イーサリアムクラシックの時価総額は仮想通貨市場では18位となる約15億ドルとなり、第2位に位置するイーサリアムに比べて認知度は低いものの、近年、多くの投資家の注目を集めている。
現在コインベースでは、ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4つの主要仮想通貨を取り扱っているが、同社が昨年12月にビットコインキャッシュの取扱いを開始した際、わずか数時間で価格が急騰したことから、インサイダー取引により従業員らが不当に利益を上げた疑惑が浮上し、訴訟に発展した。こうした経緯から、今回は取引開始より非常に早い段階でイーサリアムクラシックの提供開始の意向が発表された。
また、昨年の仮想通貨市場の驚異的な成長を受け、コインベースの収益は年間10億ドル以上が計上されている。さらに、最近の調査によれば、コインベースの評価額は80億ドルとなっており、多くの市場アナリストの予想を上回る価格となっている。
コインベースによると、イーサリアムクラシックの正式な取引開始日は、技術統合の最終テストの段階の到達後にブログやツイッターで発表するとしている。
release date 2018.6.13
作成日
:2018.06.13
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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